ポルシェ新型「タイカン」打倒テスラ間違いナシ? 世界のEV戦略を加速させるポルシェの凄さとは

ポルシェ初の電動スポーツカー「タイカン」が2019年9月4日に世界初公開されました。最上位モデルで最大761馬力を発揮するというプレミアムEVは、市場に受け入れられるのでしょうか。

ポルシェは「カイエン」で掴んだ成功体験を再びつかめるか

 ボルシェが鳴り物入りで発表した「タイカン」。ポルシェとして初めて手掛けたEV(電気自動車)です。正直なところ、古くからのポルシェファンからは「ポルシェでEVといわれても、なんだかとっつきにくい」と、違和感を持たれるかもしれません。

 はたして、タイカンは今後、売れ筋商品になるのでしょうか。

ポルシェ新型「タイカン」
ポルシェ新型「タイカン」

 そもそもポルシェといえば、RR(リアエンジン・リア駆動)の911シリーズにおける水平対向エンジンをイメージする人が多いでしょう。

 それが2000年代以降、北米市場でのプレミアムブランド系SUVブームに連動した「カイエン」を発売しました。カイエンには水平対向エンジンが搭載されておらず、エンジンの搭載位置も一般的なSUVと同じフロントとなっています。

 当時、筆者(桃田健史)はアメリカ各地でカイエンに関する取材をしています。一部には「ポルシェでSUVといわれても、なんだかとっつきにくい」という声があったものの、アメリカでは絶対的なブランド力を誇る「ポルシェ」とSUVブームが見事に相まって、カイエンは大成功を納めました。

 カイエン導入によって、ポルシェの世界全体の売り上げは倍増したのです。その後、SUV路線はよりコンパクトな「マカン」に継承されています。

 こうしたポルシェブランド効果は、SUVのみならずEVでも効力を発揮する可能性があります。

 その場合、やはり最初に火がつくのはカイエンと同じくアメリカ。次いで、国としてEV政策を強く推進している中国になるでしょう。

 それを見越して、タイカンの世界同時発表も、本国ドイツではIT系企業が集積するベルリンを中核として米中を含む3か所体制になったのだと思います。

 ただし、カイエン導入時と今回のタイカンでは、ポルシェの販売戦略に大きな違いがあります。

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2件のコメント

  1. モデルSとタイカン、全然価格帯が違いますが筆者は数字も読めないのでしょうか?

    肝心の航続距離も短すぎて話になりませんし、通信系の詳細も謎です。
    おまけに存在しない超高速充電の話を持ち出してモデルSに対するアドバンテージなどと断言していますが呆れてしまいます。

    筆者はポルシェから金もらったり接待でもされてるんでしょうか?

  2. ガソリンを70リットル入れるには、普通は約130秒かかります。数十秒では無理です。電圧を2倍にするから半分の時間で充電できるとする単純計算はあまりに技術的な事に対する見識が短絡的なコメントだと思います。こういった記事は数的な面での正確性を担保しないと信憑性が薄くなります。ご一考を

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