フル電動化してもポルシェらしさは失われない?! タイカンが世界3か所で同時デビュー!
「Hey Porsche」と呼びかけると対応してくれるタイカン
コックピットはこれまでの水平垂直基調はそのままに、すべてのユーザーインターフェイスがタイカンのために新たにデザインし直されています。
このため、従来の制御用スイッチやボタンなどが大幅に削減され、かわりにタッチ操作や「Hey Porsche」コマンド対応のボイスコントロール機能が採用されました。
エレクトリックスポーツカーの持続可能なコンセプトを明確に示すために、ポルシェでは初めて完全にレザーフリーのインテリアとなりました。
リアシートのヘッドクリアランスの確保が懸念されるタイカンですが、「フットガレージ」と呼ばれる後席足元にあるバッテリーのくぼみで、低い車高でも後席の快適な乗り心地が可能となっています。
ラゲッジコンパートメントは、フロントコンパートメントが81リッター、リアコンパートメントが366リッターの容量を備えています。
電動モーターの特徴は、ソレノイドコイルのヘアピン巻線を採用することで、体積は同じままで出力とトルクを増加させました。
ポルシェが開発したリアアクスルに搭載された2速トランスミッションは、1速が静止状態から発進時に大きな加速を与え、高速走行時にも適用されるロングレシオの2速が高効率で低燃費に貢献しています。
シャシは、ネットワーク経由の集中コントロールシステム「ポルシェ4Dシャシーコントロール」を採用し、すべてのシャシーシステムをリアルタイムで分析、同調させています。
タイカンには、PASM(ポルシェアクティブサスペンションマネージメントシステム)電子制御ダンパーコントロールを含む3チャンバーテクノロジーを採用したアダプティブエアサスペンション、PTV Plus(ポルシェトルクベクトリングプラス)を含むPDCC Sport(ポルシェダイナミックシャシーコントロールスポーツ)電気機械式ロール抑制システムが搭載されます。
2台の電気モーターによる4輪駆動制御と回生システムでは、最大265kWの潜在的回生出力を持っています。ポルシェがおこなった走行テストでは、日常使用におけるブレーキ操作のおよそ90%が、油圧式ブレーキを使うことなく電気モーターだけで実行されることがわかっています。
ドライビングモードはほかのポルシェモデルに準じており、エレクトリックドライブ専用の設定により最適なドライビングモードが保証されています。
「レンジ」、「ノーマル」、「スポーツ」、「スポーツプラス」の4つのドライビングモードのほかに、「インディビジュアル」モードでは、個々のシステムをドライバーの好みに応じて自由に設定することができます。
タイカンは、ターボSとターボのもっともパワフルなモデルが先に販売されますが、2019年中にもうすこし出力を抑えた4輪駆動モデルが登場します。さらに2020年末までには、タイカンの派生モデルとして「タイカンクロスツーリスモ」のデビューが予定されています。
また、ポルシェは2022年までに60億ユーロ以上を電動化関連に投資する予定です。
電動化を、CAFE対策や中国NEV対策としてだけみている人間ですが、この車のVWグループ内での意味がよくわかならないな。テスラに意地はっているだけ?