種類別で異なる車のバッテリーは何が違う? 秋に起こりやすいトラブルとは
たかがバッテリー交換…。 そこには意外な落とし穴が…。
一般的にカー用品店でバッテリーを交換するには、バッテリー本体の価格以外に交換工賃が必要です。そこで、バッテリーの購入をネット通販などで安く済ませる人も少なくありません。

しかし、最近のGPSナビゲーションやオーディオ、ドライブレコーダー、デジタル時計、電動調整メモリーシートなどの記憶装置やコンピュータを内蔵した電子機器を満載したクルマは、交換作業のためにバッテリーのマイナス端子を外して電源が落ちた瞬間にメモリーが失われます。
交換後、エンジンは正常に始動しますが、そのほかの機器が初期化されているということもありえるのです。
そのため、電子機器のメモリを失わないためには、バッテリー交換の最中も小電力を供給するバックアップ電源が必要です。
カー用品店やディーラーでは、たとえ簡単なバッテリーの交換でもこうしたバックアップメモリーを失わせない対策をとって作業をおこないます。
バックアップ電源を自身で確保することも可能ではあるものの、専用の器具が必要です。
また、自分でバッテリー交換をおこなった場合には、交換済みバッテリーの処理方法も問題になります。
クルマのバッテリーは、希硫酸や鉛などの人体にとって危険な物質を含んだ大容量で高出力の蓄電池で、その処分方法を誤ると化学火傷や爆発などの可能性があり大変危険です。
普通のゴミではなく、解体もできません。さらには自治体などでも回収してくれないため、処分は取り扱いに慣れた専門業者以外は、手を出せません。
正規ディーラーや自動車用品店などの実店舗で新しいバッテリーを購入・交換した場合には、ほとんどの場合無料で古いバッテリーを引き取ってもらえます。
通常の家庭ゴミとは異なり、産業廃棄物として面倒な車載バッテリーの処分。基本的には専門の回収業者などに引き取ってもらうことになり、余計な出費となってしまうかもしれません。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。









