種類別で異なる車のバッテリーは何が違う? 秋に起こりやすいトラブルとは
クルマのトラブルで発生頻度の高い「バッテリー上がり」。市販では、補水などのメンテナンスが必要なタイプとメンテナンスフリーのものが販売されています。このふたつにはどのような違いはあるのでしょうか。
バッテリーが上がったとき、どう対処する?自分でも交換可能?
クルマのバッテリーは、乗っていないほど消耗が激しい部品です。従来製品は、バッテリー液を補充するなどのメンテナンスが必要ですが、近年はメンテナンスを不要とするメンテナンスフリーのバッテリーもあります。
値段もひとつ数千円の安価なものから数万円する高価なものまで多様な商品ラインナップがありますが、バッテリーを購入するときは、なにを基準に選べば良いのでしょうか。
クルマのバッテリーには種類が存在します。従来物では、補水などメンテナンスを必要とする開栓型バッテリーが、輸入品なら価格もかなり安いものが販売されています。
バッテリーの大手であるボッシュのコミュニケーションPR担当者は、以下のように説明します。
「従来のバッテリーは、バッテリー液のメンテナンスが必要です。このような製品をローレベルを下回る液量で使用した場合、内部ショートなどの原因となります。また、硫酸濃度の上昇による極板腐食の劣化では短寿命の原因にもなります」
一方、最近多く流通するようになったのが、メンテナンスフリーと呼ばれる密閉型バッテリーです。これは、メンテナンス(点検・整備)を不要とした製品で、高い気密性のためバッテリー液の減りがほとんどなく、バッテリー液の状態に気を使わず寿命まで使用できますが、従来の開栓型より5割程度高い価格です。
メンテフリーバッテリーについて、前述のボッシュは次のように話します。
「開栓型でもキチンとメンテナンスすれば、2年程度の寿命はあります。しかし、ボッシュのメンテナンスフリー製品は、面倒な点検整備なしに3年間の稼働を保証しています。その間、補水液の購入なども基本的に要りません」
また、夏のような酷暑が続くと炎天下に駐車したクルマの開栓型では、バッテリー液の消耗などで劣化します。酷暑を乗り越えても、メンテナンスを怠ると急速に気温が下がる冬場にいきなり「バッテリー上がり」を起こす可能性が高くなります。
そのため、開栓型と密閉型の「どちらがお得か」という点では、価格と手間のどちらかを選ぶかによって変わってきます。あまり専門的な知識がなく補水が手間だという人は、バッテリー上がりの可能性を減らすためにも、メンテナンスフリーのバッテリーが良いかもしれません。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。