ダッシュボードの上に飾りや荷物を置いてもOK?サイズによっては違反の可能性も
クルマのダッシュボードの装飾目的として、ぬいぐるみや模型などをズラリと並べているクルマがあります。また、水温や油温などの追加メーターを設置しているスポーツカーも見かけることがあります。これらの「ダッシュボード上の荷物」は法律でどこまで許されているのでしょうか。
前方視界をさまたげる恐れのあるダッシュボード上の荷物
皆さんの愛車のダッシュボードの上にはどんなものが置いてありますか。ポータブルナビゲーションやスマホホルダー、ボックスティッシュなどが一般的です。
スポーツカーに乗っている人であれば、水温や油温などクルマの状態を表示できる追加メーターを設置している人もいるかもしれません。そのほかにも、装飾目的としてダッシュボードの上にぬいぐるみをズラリと並べているクルマを見かけることもあります。果たしてダッシュボードの上にものを置くのは、どこまでOKなのでしょうか。
クルマのダッシュボードに物を置く行為は、フロントガラスを遮り、前方の視界を妨げてしまう恐れがあります。前方視界に関する基準は法律で定められており、これをクリアしていないと保安基準に適合していないとみなされます。車検に通らなかったり、路上で摘発されれば整備命令が交付されてしまうのです。
●ポイントは「直接前方視界」と「直前側方視界」の基準を満たしているかどうか
「直接前方視界」の基準は、「運転者席に着座した運転者が標準的な運転姿勢において、次の範囲にある『高さ1m、直径30cmの円柱』の少なくとも一部を鏡等を用いずに直接視認できること」と定められています。
そして、確認することが必要な範囲(右ハンドル車の場合)は、「当該自動車の前面から2mの距離にある鉛直面」、「当該自動車の左側面から0.9mの距離にある鉛直面」、「当該自動車の右側面から0.7mの距離にある鉛直面」となっています(いずれも乗用車の基準であり、左ハンドル車の場合には左右が反対になります)。
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