元祖高級ミニバン「エルグランド」 初代はキャラバンと同じだった?

キング・オブ・ミニバンである3代目エルグランド

「キング・オブ・ミニバン」をコンセプトとした、3代目エルグランドは2010年に発売。初代、2代目の2WDは後輪駆動でしたが、3代目では前輪駆動となりました。

3代目の現行エルグランド(E52型)
3代目の現行エルグランド(E52型)

 3代目エルグランド(E52型)は、「ダイナミックでラグジュアリーな真の高級車」として開発され、エルグランドらしい外観や、高揚感と快適性を追求した室内空間、クラストップレベルの燃費を実現したのです。

 外観は、上下二段式フロントマスクとヘッドライトユニットや、水平方向と垂直方向のラインで構成されたリアコンビランプなど、エルグランドらしさと存在感のあるデザインに変更されました。

 室内空間は、低重心の新プラットフォームにより大人7人が乗ってもゆとりのある快適性を実現し、内装も高級感のあるインストルメントパネルやモダンな立体シートなどで上質な空間を演出。

 燃費性能では、3.5リッター車、2.5リッター車どちらもクラストップレベルの低燃費となり、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(SU-LEV)」に認定されたのです。

 2014年にはビッグマイナーチェンジがおこなわれ、外観のデザインを一新。荷室は、3列シートにスライド機能を追加させることで、3列目に人が座っていても十分な広さの荷室スペースを確保し、使い勝手を向上させました。また、室内高が拡大したことにより、車内の移動がよりスムーズとなっています。

「アラウンドビューモニター」や「クルーズコントロール」といた先進技術が搭載されている3代目エルグランドは、2018年のマイナーチェンジで先進安全技術の充実を図るために、「LDW(車線逸脱警報)」や「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」、「進入禁止標識検知」といった機能を全車標準装備としました。

※ ※ ※

 3代目エルグランドの発表後は、月間販売目標台数を上回る1万台の受注台数と、好調な売れ行きでした。しかし、近年ではトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」などほかの高級ミニバンに押されている状況です。

 また、日産は今後の販売モデルを縮小するという計画を発表していますが、噂ではエルグランドもその候補に挙がっているといいます。

 日産を代表するミニバンには売れ筋の「セレナ」がラインナップされますが、元祖高級ミニバンのエルグランドはどうなるのか目が離せません。

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1件のコメント

  1. キャブオーバーのキャラバン ホーミーにも5ナンバーのコーチがあったろうに
    古くは初代キャラバンから存在していたはずで
    確かに初代は商用車から積載量を定員に廻しただけの5ナンバーだったが二代目からはブルーバードなどに搭載されたZ20S型エンジンやLD20T型などで4ナンバーキャラバンと区別していたね
    三代目のフルチェンジではキャブオーバー型を継承するもディーゼルはテラノに搭載されたTD27T型や何と!セドリック用のVG30Eを搭載するなどハイパワーミニバンの前進となった車だった。
    因みに3代目はいすゞのWFR型ファーゴの生産中止を受け新型ファーゴとしていすゞ自動車に供給されて初代エルグランドもいすゞに供給された名車と言えば名車

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