知っている人は相当のマニア!? 珍しい商用車5選
国産初のバギーは商用車だった!?
●メルセデス・ベンツ「Xクラス」
2018年に販売が開始されたメルセデス・ベンツ「Xクラス」は、同社初のダブルキャブのピックアップトラックで、ルノー・日産アライアンスと共同開発がおこなわれ、日産の小型商用車「NP300 ナバラ」やルノー「アラスカン」とフレームや主要コンポーネンツを共有するクルマです。
NP300 ナバラとアラスカンは、単にフロントフェイスなどのデザインが異なる兄弟車ですが、Xクラスでは50mmも拡大された室内幅など多くの設計変更がおこなわれていて、メルセデス・ベンツらしいインテリアデザインなど、ピックアップトラックでありながら高級感が漂うクルマになっています。
Xクラスに搭載されるエンジンは日産製直列4気筒ディーゼルをベースにし、「X220d」には2.3リッター直列4気筒ディーゼルターボ、「X250d」に2.3リッター直列4気筒ディーゼルツインターボ。追加設定された「X350d」では、3リッターV型6気筒ディーゼルエンジンを搭載しています。
●ダイハツ「フェロー・バギィ」
1966年に登場したダイハツの初代「フェロー」は、日本車で初めて角型ヘッドライトを採用し、サスペンションが4輪独立懸架となるなど、先進性をアピールした軽自動車です。ボディバリエーションは2ドアセダンと商用車の3ドアバン、ピックアップトラックがラインナップされていました。
そして1968年の第5回東京モーターショーに「フェロー・バギィ」の試作車が参考出品されました。
フェローの名前が冠されていますが、軽商用車の「ハイゼット」をベースとしたもので、ドアを持たないバスタブ形のFRP製一体構造ボディ中央に2名分のシートを配置。
乗降時はボディをまたいで乗り降りすることや、可倒式フロントウインドウ、大型ロールバーとグリルガードが装備されており、バギーの見本のようなデザインは大いに話題となりました。
モーターショーでの反響を受け、1970年にフェロー バギィは100台限定で発売されました。シートの後ろに150kgを積載可能な荷台が確保され、登録上では軽トラック(軽商用車)でした。
エンジンはフェローセダンで実績のある最高出力26馬力の360cc2サイクル水冷2気筒を搭載し、最高速度は95km/h。
フェロー・バギィはその見た目に似合わず、10インチタイヤで最低地上高が高くないことや、ギアレシオもオフロード用に最適化されていなかったため、悪路走破性は高くなく、どちらかというと手軽にバギーの雰囲気を味わえるレジャーカーとなっていました。
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日本だと商用車は毎年車検であったり、リアシートの居住性の問題などもあり、なかなか普段使いする人が少ないのが現状です。
一方、海外ではピックアップトラックに代表される、レジャー用途としての人気は健在です。
もっとデザインが秀逸で、積載性能以外に光るものがあれば、日本でも商用車ブームが来るかもしれません。
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