トヨタ「ランクルプラド」の実燃費は想像以上! 人気の本格四駆の実力を試す
ワインディング路:ターンパイク箱根→箱根新道→西湘バイパス 西湘PA
走行距離:42.2km
実燃費:11.7km/L
小田原西インターを降りてターンパイクを駆け上り、箱根新道を経由して一気に下るというコースは、燃費の面で辛いコースとなります。
2320kgという巨体を加速させるために、上りはさぞやアクセルを踏み込まなければならないのだろうと思いきや、圧倒的なトルクのおかげでアクセル開度は少ないままスルスルと登っていけたのは驚きです。
一方の下りはその車重もあって、フットブレーキのみの減速にやや不安があったため、シフトダウンを使って速度をコントロールして走行しました。
多段ATが一般化した昨今では、6速ATに目新しさはないかもしれませんが、ギア比が適切で速度のコントロールもしやすいのが印象的でした。
ワインディング路の燃費は11.7km/Lと、ここでもカタログ燃費を上回る結果となりました。
一般道:国道129号→国道246号
走行距離:65.7km
実燃費:11.2km/L
一般道は、国道129号線から交通量が多いことで知られる国道246号線を通って、再び都内へ戻るルートを走行します。
平日の日中の走行ですが、営業車やトラック、タクシーなど働くクルマを中心に交通量が多く、ストップ&ゴーが頻繁に繰り返されるルートとなります。
プラドにはアイドリングストップ機能が備わっておらず、信号などでの停車が多い市街地走行では燃費的に不利になるかと思いましたが、ここでも燃費は悪化しませんでした。
走り切ってみれば、カタログ燃費と同じ11.2km/Lをマーク。やはりトルクフルなディーゼルエンジンのおかげで発進加速でもアクセルの踏み込み量が少なくて済んだことが影響しているようです。
重量級のランクルプラドは思ったよりも燃費が良い
走行距離:181.8km
実燃費:13.11km/L
今回は、2.3トンオーバーという重量級の本格SUVであるプラドの実燃費を計測してみました。
デビューが2009年ということもあり(ディーゼルエンジンモデルは2015年に追加)、目新しさはそれほどないモデルではありますが、ドッシリとした雰囲気で乗っていて安心感がありました。
一方、デビューから時間がたっていることで古さを感じさせる部分があり、例えばメーカーオプションで装着されるナビゲーションの画面の粗さやボタンの操作感、最近の大型化したスマホの置き場がないなど、ユーティリティ面であと一歩というところもありました。
また、最近の乗用車をベースとしたクロスオーバーSUVとは異なり、本格的なクロスカントリーSUVであるプラドのステアリングは重めの味付けで、乗り味の違いに驚く人もいるかもしれません。
新型モデルの登場もウワサされており、今のようなクロカン車らしさを求めるのであれば、ラストチャンスとなるかもしれません。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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