S2000やカプチーノが登場!「頭文字D」のホットな名車5選-3rdステージ
作中唯一の軽自動車にFF車も登場
●スズキ「カプチーノ」(EA11R型/坂本)
頭文字Dではかなり珍しい、軽自動車として唯一バトルに登場したクルマがスズキ「カプチーノ」です。
坂本の乗るカプチーノは、軽自動車の自主規制である64馬力から、タービン交換で130馬力(登場当初)にまでパワーアップした過激なチューンドカーです。
カプチーノの標準仕様は車体重量わずか700kgですが、作中では軽量化が施されている可能性があると考えると、相当に高い運動性能を持っていると想像できます。
実際、主人公の藤原拓海を苦しめ、かつ、勝てないとまで思わせた数少ないクルマのひとつです。
もちろんその速さはドライバーである坂本の高い技量あってこそで、慣性をコントロールしたドライビングテクニック、そしてドリフトが坂本の特技として描かれています。
なお、慣性を利用することは、ドライビングテクニックに関して、頭文字Dのなかでは重要なテーマなのかもしれません。
●ホンダ「インテグラ タイプR」(DC2型/酒井)
本作ではなぜかキワモノ的キャラクターの乗ることが多いのがFF車です。勝つためには手段を選ばないFF乗りのキャラクターが記憶に残りますが、ホンダ「インテグラ タイプR」を操る酒井もそのひとりです。
ほかの駆動方式よりFFを格下と見る走り屋たちを打ち負かすべく、ターボを装着しているのが酒井のインテグラ タイプRの特徴です。
VTECエンジン+ターボという、ピーキー極まりない特性を持つエンジンを絶妙なテクニックでコントロールする姿が印象的でした。
そしてバトルに集中しすぎると薄ら笑いを浮かべているような表情に見えることから「スマイリー酒井」と呼ばれることになりますが、ややダーティな走り、そしてその不気味な笑みばかりがクローズアップされました。
走りのスタイルは「とにかくぶっ飛ばす」のではなく、常に戦う相手を意識したもので、ときには対戦相手を陥れることも厭わず、ある意味では峠バトルの実情をよく表していたのかもしれません。
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主役級にはなりえなかったものの、峠の実態や、頭文字Dの根底にあるテーマを表現したと思われるクルマ、そしてドライバーたちを紹介しました。
リアルなクルマの描写で人気のある頭文字Dですが、話のなかには哲学のような表現もあり、いろいろな面で楽しめる作品となっています。
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