GT-R顔に変身で日産の「スカイライン」が復活 新型は性能も自信あり!歴代最高の400Rバージョンも

新型「スカイライン」は中身が大幅進化?

 かつて「スカイライン=走りのいいセダンの代名詞」といわれていましたが、新型はその復権のためにメカニズムにも大きく手を入れています。

 パワートレインは、3.5リッターV6ガソリンエンジン+モーターのハイブリッドに加えて新開発の3リッターV6ツインターボガソリンエンジン(VR30DDTT)を追加。

 新開発のエンジンは、GT-Rのエンジン技術がフィードバックされたユニットで、新ターボシステムや水冷式インタークーラー、電動VVTシステム、ミラーボアコーティングシリンダーブロック、エキゾーストマニホールド一体シリンダーヘッドなどの技術により、高性能と低燃費&低排出ガスを両立させる次世代高性能エンジンです。

 スペックは2種類用意され、GT系は最高出力304馬力を発揮。新設定のハイパフォーマンスバージョン「400R」では、歴代スカイライン史上最高となる最高出力400馬力を誇ります。

 400Rというと「スカイラインGT-R(R33型)」をベースにNISMOが開発したコンプリートカーを思い出しますが、その名を継承したということは、性能に相当な自信があると筆者は解釈しています。

 ちなみに、トランスミッションはハイブリッド/ターボともに7速ATのみの組み合わせとなり、駆動方式はFRが基本ですが、ハイブリッドには4WDも用意されています。

 フットワーク系も見直しがおこなわれており、DASの専用チューニングに加えて、一部グレードには電子制御ダンパー「IDS(インテリジェント・ダイナミック・サスペンション)」を国内向け日産車として初採用。なお、DASとIDSは相互制御され、日産の関係者は「驚きのハンドリングと感動の乗り心地を実現している」と語っています。

 もちろん、400Rはパワートレインに合わせた専用のセットアップが施され、ステアリングシステムは従来モデルではDASと電動油圧式が選択可能でしたが、新型は全車DASのみの設定です。

 注目のプロパイロット2.0は、以前技術発表されたときに本サイトでも紹介していますが、「3D高精度地図データ」と「360度センシング(7個のカメラ、5個のレーダー、12個のソナー)」、「インテリジェントインターフェイス(リアルタイム表示やドライバーモニター)」を活用し、ルート上の車線変更と分岐の支援/追い越し時の車線変更の支援/同一車線内のハンズオフ機能を可能にしています。

 このプロパイロット2.0はハイブリッドのみ設定で、ターボモデルには従来モデルと同じ「全方位運転安全支援システム」が採用されています。ただ、技術的には可能なので今後設定追加はあるかもしれません。

「プロパイロット2.0」(インテリジェント高速道路ルート走行)のイメージ
「プロパイロット2.0」(インテリジェント高速道路ルート走行)のイメージ

 日産は「インテリジェントモビリティ」という取り組みをおこなっていますが、新型スカイラインに採用された「プロパイロット2.0」はインテリジェントモビリティ、「ハイブリッドシステム」はインテリジェントパワー、そして「新NissanConnect」はインテリジェントインテグレーションと全てを一台で表現したモデルとなります。

 このように大きく手が入った新型スカイラインの価格(消費税込)は、427万4640円から632万7720円となっています。実際に試乗するまで結論は出せませんが、「技術の日産」にふさわしい一台に仕上がっていることを期待したいところです。

GT-R顔になった新型「スカイライン」の進化ポイントを画像で見る(31枚)

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Writer: 山本シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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