なぜ海外で大人気!? 日本では不評の車庫証明や燃費のステッカーがウケる理由
車検や車庫証明、燃費基準などクルマにはいろいろなステッカーが貼られています。日本人からは「できることなら剥がしたい」といった声が聞かれますが、遠く離れたアメリカでは日本特有のステッカーが人気を博しているようです。なぜ、アメリカで日本のステッカーが人気なのでしょうか。
大きく目立つステッカーは、美観を損ねる?
日本で販売されるクルマには、車検や車庫証明、燃費基準などさまざまなステッカーが貼られています。ユーザーのなかには、そのようなステッカーを剥がしたいと思っている人も多いようです。
そんな不人気なステッカーがアメリカで人気を博しているようです。なぜ、遠く離れたアメリカで人気なのでしょうか。
日本特有のステッカーが不人気な理由には、デザインがかっこ悪い、目立つといったものが多いようです。
とくに、「燃費基準達成車ステッカー」が不人気といわれています。これは、低排出ガス車が2000年から、燃費基準達成車は2004年から対象車のリアガラスにステッカーが貼られるようになったものです。
当初は、「★マーク」が多いクルマは「エコな車に乗っている人=志の高い人」というイメージから、勲章のような意味合いもあり、ステッカーを貼ったクルマに誇らしげに乗る人も多かったようです。
ユーザーの反響について、トヨタの販売店スタッフS氏は「当時は、レオナルド・ディカプリオやトム・ハンクス、ハリソン・フォードなどのセレブ俳優が『プリウス』に乗っていることをアピールしていたこともあって、環境に優しいハイブリッド車に乗ることは、知的でカッコいいとイメージを持つユーザーも多かったと思います」と説明します。
しかし、制度のスタートから20年近くが経過した近年では、これらのステッカーを「剥がしたい」という要望が高まっているようです。
S氏によると、「『ステッカーを剥がしたい』という声や、『貼らないで欲しい』という要望が増えてきました。エコカーの対象車もかなり増えて、ありがたみが少なくなったのかもしれません」といいます。
もうひとつの理由として、自動車メーカーの販売店で購入した印に貼られる「●●トヨペット」「●●日産」などの販売店ステッカーがありますが、これらは年々目立たないデザインになっています。
その結果、低排出ガスや燃費基準達成車のステッカーが余計に目立ってしまい、クルマを後方から見たときに美観を損ねるなどといった理由で、「剥がしたい」という気持ちを持つユーザーも増えているのです。なお、燃費基準や低排出ガスのステッカーは、剥がしても法的に何の問題もありません。
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