フェラーリはなぜ赤が定番色? かつて赤の車体色は禁止? 人を魅了する車の色事情とは

誕生から30年経っても世界中にファンが多いマツダ「ロードスター」

 S360での本田宗一郎氏の努力によって、いまでは「赤=スポーツカー」というイメージが定着しています。そうしたイメージを確固たるものにさせたのは、マツダ「ロードスター」です。

マツダのライトウェイトスポーツ「ロードスター」
マツダのライトウェイトスポーツ「ロードスター」

 1989年に発売された初代ロードスター(NA型)は、ライトウェイトスポーツカーの代名詞となり、多くのスポーツカーに影響を与えました。

 初代ロードスターは日本ではなく、シカゴモーターショーで世界初公開されましたが、そのときのボディカラーが「クラシックレッド」です。

 もちろん、その後の宣伝でもこの色がメインカラーとして用いられました。ちなみに、2017年には現行モデルの4代目ロードスター(ND型)で、当時の「クラシックレッド」を再現した限定モデルが追加販売されています。

 ロードスターには、さまざまなボディカラーが設定されてきましたが、4代目ロードスターではふたたび赤がメインカラーに設定されました。

「ソウルレッドプレミアムメタリック」と名付けられたこの赤は、マツダの塗装技術「匠塗 TAKUMINURI」によって、鮮やかかつつややかな赤となり、2016年からは「ソウルレッドクリスタルメタリック」へと進化し、さらに深みを増しています。

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 今回、紹介した3つはどれもスポーツカーばかりですが、それ以外にも赤をテーマにしたクルマは少なくありません。例えば、CMなどでプチトマトのイメージを全面に押し出したトヨタ「パッソ」や、軽自動車ながら落ち着いた赤をアピールした日産「デイズ ルークス」なども赤をメインカラーにしていました。

 世間的な人気色は、黒色や白色ですが赤色は人々を魅了する特別な色なのかもしれません。

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【了】

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