日本が誇る大パワー車の競演 国産クーペ・パワーウェイトレシオランキングTOP5
日本が世界に誇る往年のスポーツカーもランクイン
●レクサス「LC500」パワーウェイトレシオ4.07kg/ps
4位は「RC-F“Performance package”」と同様に、5リッターV型8気筒DOHCエンジンを搭載したレクサス「LC500」です。
サーキットのみが似合うクルマではなく、ドライバーのライフスタイルを感じさせる佇まいのクーペを目指したといわれるボディデザインは、全長4770mm×全幅1920mm×全高1345mmの数値以上に、ダイナミックな印象となっています。
低いボンネットフードからルーフラインへとつながるプロポーションは「美しさと、走りの魅力の一致」を実現しています。
エンジンは、最高出力477馬力、最大トルク55.1kgmを発揮。発進時を除くほぼ全域でロックアップを作動させる「Direct Shift-10AT(電子制御10速AT)」により、アクセル操作に即応するダイレクト感とスムーズな発進を両立しています。
マフラーに装着される排気バルブの開閉により、排気音色と音圧をコントロールするエキゾーストシステムは迫力のサウンドを奏で、走りとシンクロした高揚感あふれるエキゾーストノートが楽しめます。
鋭い切れ味と優雅な振る舞いを併せ持つLC500の価格は1302万2000円となっています。
エレガントな外観と、熟練した職人だけが成し得る繊細かつ緻密な技で仕上げた内装などが魅力です。
●日産「フェアレディZ NISMO」パワーウェイトレシオ4.34kg/ps
5位は、日産「フェアレディZ NISMO」です。ハイパワーなエンジンを収めるための長いボンネットとコンパクトなキャビンを持った「ロングノーズ・ショートデッキ」の、古典的なスポーツカーのスタイルで登場した初代フェアレディZは、日本はもちろん海外でも大人気となりました。
4代目以降は、すべてV型6気筒エンジン搭載となったことで、極端なロングノーズではなく運動性能を高めたパッケージが採用され、現行モデルは全長4330mm×全幅1870mm×全高1315mmのボディサイズとなっています。
搭載される3.7リッターV型6気筒DOHCエンジンは、3気筒の片バンク毎に独立したフルデュアルエキゾーストシステムの採用や、フェアレディZ NISMO専用にセッティングされたエンジン制御プログラムにより、最高出力355馬力、最大トルク38.1kgmを発揮。
専用チューニングを施したボディ、サスペンションなどによって、車重1540kgを感じさせないほどに軽快な走りが可能です。
NISMOがレースで培ってきた技術を存分に取り入れ、前後ダウンフォースのバランスを最適化したエアロダイナミクスパーツは、熟練したスタッフの手で徹底した検査と調整が行なわれ、完璧にフィッティングされているといいます。
フェアレディZ NISMOの価格は629万3160円(6MT)ですが、内容とパフォーマンスを考えると、バーゲンプライスともいえます。
※ ※ ※
国産メーカーによる最高出力280馬力の自主規制撤廃後、ハイパフォーマンスカーは飛躍的に進化しました。2002年まで販売されていたトヨタの旧型「スープラ」でさえも5kg/ps台半ばでしたので、当時と比べると現在のスペックは驚異的です。
しかし、パワーアップ以上に車重が重くなってしまっているのも事実です。
本来は軽量な車体にパワーがあるエンジンを搭載することが、スポーツカーの正しい姿かと思いますが、さまざまな快適装備、先進安全装備を搭載するのが前提の現在においては、理想のスポーツカーの出現はなかなか難しそうです。
【了】
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