日本が誇る大パワー車の競演 国産クーペ・パワーウェイトレシオランキングTOP5

クルマの動力性能は馬力だけではありません。同じ馬力でも車重が軽ければ加速性能は高くなり、それを示すのが車量/最高出力の比率である「パワーウェイトレシオ」です。そこで、国産クーペで優れたパワーウェイトレシオのクルマTOP5を紹介します。

国産スポーティクーペ、パワーウェイトレシオTOP5は?

 現在、日本では数を減らしていますが、流麗なスタイリングでスポーティなモデルがクーペです。

進化が止まらない日本のスーパーカー「GT-R」(画像は北米仕様の2020年モデル)

 クーペは2シーター、または2+2のシートを前提にした専用ボディのものや、4ドアセダンをベースに2ドア化したものまでさまざまです。

 2ドアのためリアシートの乗り降りが不便で、4ドア車よりも長いドアは狭い場所で開けにくいなどのデメリットがありますが、スタイルがよくスポーツドライビング好きには高評価で、動力性能も重要なポイントになっています。

 一方、クルマの動力性能を図るうえで重要な指標のひとつになるのが、車量/最高出力=kg/psで算出できる「パワーウェイトレシオ」です。1馬力当たり何キロの重量を動かすかを示す値で、数値が小さければ小さいほどに加速性能が優れるとされ、古くからクルマの性能を比較する際に多く用いられてきました。

 そこで、パワーウェイトレシオが優れている国産クーペTOP5を紹介します。

●日産「GT-R NISMO」パワーウェイトレシオ2.9kg/ps

600馬力の大パワーながらスタビリティもトップクラスの「GT-R NISMO」

 クーペボディのパワーウェイトレシオランキングで1位に輝いたのは日産「GT-R NISMO」です。全長4680mm×全幅1895mm×全高1370mmの大柄なボディは、速く走ることに主眼を置いたデザインとなっています。

 レースで得られたノウハウを活かした、GT-R NISMO専用のカーボン製前後バンパーやリアスポイラーで、高速走行時に強力なダウンフォースを得ることが可能となるなど、誰が見ても特別なGT-Rとわかるスタイルです。

 エンジンは、3.8リッターV型6気筒DOHCツインターボで、専用のクリーンルームで熟練した匠によって1台1台精巧に組み立てられ、最高出力600馬力、最大トルク66.5kgmを絞り出します。

 このパワーは、リアデフ一体型トランスアクスル方式の6速デュアルクラッチトランスミッションを介し、きめ細かく前後トルク配分を制御する「ATTESA E-TS」によって4輪に伝達され、スーパーカーと呼べるほどの動力性能を実現してします。

 すでに発表されているGT-R NISMOの2020年モデルは、車体とエンジンがさらにアップデートされ、2019年7月に受注開始予定で10月発売予定となっています。

●ホンダ「NSX」パワーウェイトレシオ3.1kg/ps

ハイテク満載のスーパーカーに変貌した「NSX」

 国産クーペ2位はホンダ「NSX」です。1990年に発売された初代NSXは、国産スポーツカーの枠を飛び越えたルックスと性能から「和製スーパーカー」と呼ばれました。

 現行のNSXも全長4490mm×全幅1940mm×全高1215mmと低くワイドなボディで、和製スーパーカーであることに異論はないでしょう。

 最高出力507馬力、最大トルク56.1kgmを発揮する3.5リッターV型6気筒DOHCツインターボエンジンに、3基のモーターを組み合わせた「SPORT HYBRID SH-AWD」は、システム最高出力581馬力、システム最大トルク65.9kgmと、スーパーカーにふさわしいパワーとなっています。

 常に最適なエンジン回転数で走るために多段化された「9速デュアルクラッチトランスミッション」と、後輪の駆動力をアシストするダイレクトドライブモーターが組み合わされ、エンジンのターボラグを解消するように出力を発生させることで、リニアかつ力強い加速を実現。

 3.5リッターツインターボエンジンと3モーターを組み合わせているにも関わらず、複合素材を用いたスペースフレームとボディパネルなどによる軽量化で、車重は1800kgに収められています。

 NSXの価格は2370万円(消費税込、以下同様)と高価なのは確かですが、スーパーカーがこの価格で手に入ると考えれば妥当なのかもしれません。

●レクサス「RC-F“Performance package”」パワーウェイトレシオ3.58kg/ps

大排気量の自然吸気エンジンが魅力の「RC-F“Performance package”」

 クーペのパワーウェイトレシオランキングで3位となったのは、レクサス「RC-F“Performance package”」です。

 サーキットでの限界域での走行性能に挑みながらも、あらゆる道で走りを楽しめる、プレミアムなスポーツカーとなっています。

 全長4710mm×全幅1845mm×全高1390mmの伸びやかなラインのボディに収められた自然吸気の5リッターV型8気筒DOHCエンジンは、最高出力481馬力、最大トルク54.6kgmを発揮。

 MTのようなダイレクトなフィーリングが楽しめる「8-Speed SPDS(電子制御8速AT)」を介して、カーボンを多用したパフォーマンスパーツなどで車重1720kgに抑えられたボディを、V型8気筒ならではの快音を発しながら高速域に加速させます。

 日本の「スーパーGT」や米国の「デイトナ24時間レース」など、モータースポーツで蓄積したノウハウを注いだRC-F“Performance package”の価格は1404万円です。

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