ウインカーの”チカチカ”間隔に差 法律的には問題ないのか

「サンキューハザード」はアリ? 警察やメーカーの見解は

 ウインカーは、前後左右のウインカーをすべて同時に点滅させることでハザードランプ(非常点滅表示灯)としても使われます。しかしこのハザードランプの使い方に関しては、正しく伝わっていないものもあるのが現状です。

クルマによってハザードボタンの位置はさまざま

 通常の使用方法とは異なるハザードランプの使われ方に「サンキューハザード(ありがとうハザード)」があります。

 これは、合流時や車線変更時に進路を譲ってくれたクルマに対して、譲られた側のクルマが感謝を伝える目的でハザードランプを数回点滅させるというものです。

 しかしこのサンキューハザードは法規で規定されていないうえ、ハザードスイッチに手を伸ばすことでドライバーの前方への注意が途切れる可能性があります。

 この行為について、警察や自動車メーカーはどのように考えているのでしょうか。

 埼玉県警は「厳密にはハザードランプは、挨拶をするものではありません。道路交通法でもそのように定められていないので、使用用途によっては違反行為になる可能性があります」という見解を示しています。

 また、ホンダも「ハザードランプの本来の使用法とは異なるほか、地域や状況によって意味合いが異なる場合があります」と指摘しています。

 周囲に誤解を招く可能性もあることから、ハザードランプを他車への合図として使う場合には注意が必要です。 

【了】

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