テントの中からレース観戦!? キャンプや映画も楽しめるレースイベント「富士24時間レース」に迫る

耐久レースの長い夜の楽しみ方はさまざま

 富士24時間レースの開始時間は土曜日の午後3時で、イベント終了は翌日曜日の午後3時となります。この間、レースはずっとおこなわれているわけですが、楽しみ方は自由なのです。

富士24時間レース当日の様子

 レース観戦だけではなく、さまざまなイベントに参加することもできますし、BBQや野外料理を楽しむのも良いでしょう。

 BBQをする場合は、持ち込んだ材料を用いる方法のほかに、飲み放題・食べ放題で個別のテントやテーブルセットが用意されて、片付けも不要となるBBQサービスもあります。

 レストランや屋台村も午前2時から3時頃までオープンしているので、夕食も夜食も場内で済ませられます。夕方以降は周辺の温泉施設を往復する無料シャトルバスも用意されるので、温泉を楽しむのもよいでしょう。

 夜20時を過ぎると花火が打ち上げられたり、映画の上映もあります。朝焼けに染まる富士山を見ながらレースを楽しめるのも、貴重な経験になるでしょう。

 今年も大盛況のうちに24時間レースは幕を閉じましたが、昨年から変化したこともあるようです。

 今後のイベント展開について、富士スピードウェイの広報担当者は次のようにコメントしています。

「昨年も好評だった花火や温泉バスに加えて、今年は夜に楽しめるアクティビティをさらに増やしました。

 ダンロップコーナーのイン側に『インスタ映え』するような催し(竹あかり体験)を組み込んだり、イスや寝袋を持参して楽しめる映画の上映をおこなったりしました。

 また、昨年はスムースな案内ができなかった場内レストラン『ORIZURU』の夜間営業(26時まで)も楽しんでいただけたと思います。

 地元の方も家族連れで大勢来場され、地元のお祭りとして楽しんで頂けているようです。来年以降もこの方向性で、さらに喜んでいただけるコンテンツをより組み込んでいきたいですね」

 富士スピードウェイ以外にも、キャンプをしながらレース観戦できるサーキットはいくつかありますが、富士スピードウェイの長所はテントを張る場所や観戦場所などの自由度が大きく、道具を持ち込めばキャンプ費用は無料であることです。

「来年まで待てない」という人には、2019年10月4日から6日にかけて開催される「WEC 第2戦 富士6時間耐久レース」でも、土日にキャンプができます。

 世界選手権の華やかな雰囲気のなか、キャンプとレース観戦を楽しめるこのイベントも、注目を集めそうです。

【了】

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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