割高なのか? かつては「高級なトヨタ車」といわれたレクサスを選ぶ価値とは
レクサスは決して割高とはいえない
プラットフォームはどちらもTNGA「GA-K」を採用しますが、ES用は同じGA-Kながらも一クラス上のトヨタ「アバロン」(北米専用モデル)のものがベースとなっていることはあまり知られていません。
もちろんそのまま水平展開されるわけではなく、専用のボディ構造や「レーザースクリューウェルディング」、構造用接着剤、軽量化素材の積極的な採用といったES専用の「プラスα」がシッカリと盛り込まれています。
サスペンションは標準車には新開発の「スイングバルブショックアブソーバー」、Fスポーツには「パフォーマンスダンパー」やリニアソレノイド式AVS+19インチタイヤ&ホイールを用いた専用セットアップのサスペンションを採用しています。
走りに関しても、ESとカムリは2台共に正確性の高いステアリングや操作に忠実な応答性、安心感のある素直な直進性とハンドリングのバランスといった基本素性の良さは共通ですが、各々の味付けは明確に異なります。
ESは運動性能の高さを声高らかにアピールしない内に秘めた乗り味で、どちらかというと“やさしさ”をアピール。レクサス共通の「スッキリと奥深い走り」を最も表現できていると思っています。そういう意味では、よりスポーティになったLSよりフォーマル性も高いのではないでしょうか。
対するカムリは、これまでの無味無臭なイメージから一転してセダンとしての快適性をシッカリ確保しながらも、「これはスポーティセダンか」と思わせるような味付けになっています。
価格はESの580万円から698万円に対して、カムリは329万8320円から434万1600円と、250万円ほどの差があります。
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UXとESはどちらも「高級なトヨタ車」ではなく、見た目はもちろん乗り味に関してもレクサス独自の“個性”がしっかり盛り込まれたモデルに仕上がっています。
装備内容を見ても大きく異なることから、それらを考慮するとじつはレクサスの価格はいうほど割高ではないことがわかるはずです。
【了】
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
割高どころの話じゃないだろ、こーいう周回遅れな記事が高価な買い物への障害になるのだ
ESは単なるカムリであるし海外にはあるV6エンジを日本に出さなことからして尚更だろ
ダイレクトCVTはレクサス向けではなく開発の手順でトヨタ車への搭載も増えていくだろ
LS600hより回転半径の大きなESなどカムリに対して割高を越した単なるボッタクリなだけなのである