MT車はなぜ減った? 売れなくても設定し続けるメーカーの意図とは
希少となったMT車のラインナップ なぜ採用するメーカーがある?
MT車の設定が年々減っていくなかで、マツダはCX-8以外の車種ラインナップ全てにMTを設定している数少ないメーカーです。
なぜマツダは多くの車種にMT設定を残しているのでしょうか。このことについてマツダ広報部に話を伺うと、以下のような答えが返ってきました。
「マツダ車をお選びいただくお客さまは運転の楽しさを求めてマツダ車を選んでいただく方が多く、スポーツカー以外のモデルでも運転を楽しみたいというご要望に応えるためです。
2012年から始まった新世代商品群では、CX-8を除く全てのモデルにMT車を設定しております。ユーザーイベントなどでは『MTがあるだけで嬉しい』『この時代にMTを設定し続けるマツダに感謝』『自分ですべてを操っている感覚が好き』『(MTを設定し続ける)マツダを応援したい』などといった声が届いています」
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また、トヨタ カローラスポーツも1.2リッターターボ車にMTを設定し話題となりました。なぜカローラスポーツにMTを設定したのか、トヨタ広報部に話を伺いました。
「カローラスポーツは、名前の通り『スポーツ』がコンセプトになっているクルマです。『自分で操ることも楽しさの1つ』という理由で、MT車を設定しました。
カローラスポーツのMTにはiMTというスタート時に若干アクセルを吹かす作業や、シフトダウン時のブリッピングを自動で行うデバイスが付いていますので、MTでありながら運転しやすいクルマです。
そのことも背景にあるのか、カローラスポーツのMT車は全体の6%程度の比率を占めています」
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マツダ車の反響やカローラスポーツのMT車販売比率を見ると、AT車全盛のいまでもMT車を求める人がいることが分かります。
MT車は手足をフルに使って運転するため適度な刺激にもなります。老化の防止効果はもちろん、クラッチペダルがあるためペダル踏み間違いによる暴走事故防止にも繋がります。
現在はAT限定免許の方でも、教習所に通えば7万円程度の費用でAT限定を解除できるので、ぜひ一度MT車に乗ってみてはいかがでしょうか。
【了】
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