なぜ起きる? 常に渋滞している国道が存在する理由
原因は横断歩道? 中央自動車道の大渋滞
2位にランクインしたのが、愛知県春日井市を通る「瑞穂通5丁目交差点」から「春日井インター西交差点」までの間ですが、ここが渋滞する理由には交通量の多さのほかに、意外なものがありました。それは、道路の歴史と行政事情にかかわっています。
この区間は片側二車線以上が確保されているものの、1972年開通という50年近い時間が経過した古めのバイパスであるうえ、市街地の中を走るので、交通量も多く慢性的に混雑しています。
この道をよく利用するドライバーは、次のように話します。
「市民の間からは『名古屋高速道路』を『春日井IC』まで延ばせばいいいのでは、という声も聞かれますが、そのためには『東名阪自動車道』を一度経由しなければならず、別途料金がかかってしまいます。そのため、実現は難しいでしょう」
一方で、この区間に設けられている交差点の多さも理由のひとつとして挙げられます。春日井IC周辺を筆頭に、わずかな区間に七つの大きな交差点があり、国道や県道、大型郊外施設がある道などへつながっているため、ひとつの要因となっているようです。
3位にランクインした「国道6号線」は、東京都中央区日本橋から茨城県水戸市を抜けて宮城県仙台市に至る、いわゆる「水戸街道」でもあります。
江戸時代の頃から、東京と東北地方を結ぶ大動脈として交通量の多い路線ですが、なぜ葛飾区内にあるこの区域(本田広小路交差点から青戸八丁目交差点まで)がとくに混雑するのでしょうか。その理由は、このエリアの立地条件にあるようです。
まず、この区間は「荒川」と「中川」という大きな川に挟まれています。荒川には「新四ツ木橋」、中川には「中川大橋」という橋が架かっていて、これが渋滞の原因になっているようです。
また、東京から向かった場合はまず「新四ツ木橋」を通るのですが、この橋は片側一車線の橋が並行して走っているという特殊なものです。右側の路線は東京側では国道6号と直結していないため、新四ツ木橋の渋滞緩和にはあまり役立っていないように見えます。
このため橋の先にある「本田広小路交差点」が渋滞緩和の起点になっているようです。
さらに「青戸八丁目」のすぐ先にある中川大橋の手前には、都内でも有数の交通量である「環状七号線」が交差しており、これも渋滞の原因となっています。
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