なぜ地域差存在? 自動車保険の価格が地域によって異なる理由とは
保険料金に差が出る理由
実際に、WEBからの申し込みを利用し、住所だけを変更した同一条件のもと自動車保険料金を調べてみたところ、以下のような結果となりました。
・愛知県:3万3430円(A社)、3万6710円(B社)
・東京都:3万1750円(A社)、3万6710円(B社)
・沖縄県:3万1380円(A社)、3万4080円(B社)
前出の久保田氏は、クルマの保険に関して次のように説明をします。
「私は自動車保険代理店で働いておりますので、もちろん『代理店型保険』を強く押します。安さを追求しているタイプの『ダイレクト型保険商品』では、さまざまなリスク要因を設定しているため、地域差を保険条件に盛り込んでいる商品も存在します。
保険の考え方は人それぞれですので、お客さまも安さを一番の理由に商品を選ぶのであれば、そういった商品を選択するのもよいかもしれません。
しかし私の経験では、気軽ですぐに申し込める『ダイレクト型保険』は、しっかりとした知識を持ち情報を吟味してからご契約されることをおすすめします。
実際に、お客さまの声で『この前WEBから自動車保険を申し込んだら、かなり安い料金だったよ』とおっしゃっていた方がおりましたが、正直当社の見積もりのほうが安かった場合もありました。
また『ダイレクト型保険』では、保険料金が高くなる人、例えば高齢者の方や事故履歴の多い方などを高額の設定にしているにもかかわらず、女性やあまりクルマに乗らない方などを低額の設定にした上で、安さをアピールしている場合もあります。
すべての商品がそういうわけではありませんが、やはり判断するのはお客さま自身になってしまいます。もちろん『ダイレクト型保険』もたくさんのメリットがありますし、私ども『代理店型保険』もデメリットはありますが、できればお客さまには専門で行なっている自動車保険代理店に一度相談されてから保険の加入を決めていただければ幸いです」
現在では、地域による保険料金の差はあまりないようです。各保険会社によって独自のデータをもとに保険料金を決めているため、1社の見積もりだけではなく複数の見積もりから判断するのが良いといえます。
【了】
代理店は中間マージンぼりすぎ