トヨタ「プリウス」の実燃費はいかに!? 燃費の王者が驚きの数値を叩き出す!

ワインディング路:ターンパイク箱根→箱根新道→西湘バイパス 西湘PA

走行距離:42.2km
実燃費:23.8km/L

 小田原厚木道路 小田原西インターを降りてからは、ターンパイク箱根を駆け上り、箱根新道を経由して一気に下るというルートで、アップダウンの多いワインディング路は燃費の面でハイブリッド車にとっては不利といえます。

トヨタ「プリウス」(2018年12月マイナーチェンジ)

 上りはアクセルを多く踏むため、どうしてもエンジンが回りっぱなしになります。その結果、ターンパイク箱根を上り切ったところに位置する大観山スカイラウンジに到着するまでの燃費は8.8km/Lと、低燃費のプリウスとは思えない数値になりました。

 下りは当然回生ブレーキを使いながらの走行で走行用バッテリーに充電できるのですが、ハイブリッド車のバッテリーはそれほど大きな容量を持たないためすぐに満タンになってしまいます。

 結局それ以上の回生エネルギーは捨ててしまうことになり、西湘パーキングエリアに着いた時点での燃費は23.8km/Lと、期待するほど回復できずに終わってしまいました。

一般道:国道129号→国道246号

走行距離:64.6km
実燃費:34.1km/L

 一般道のルートは、国道129号線から交通量が多いことで知られる国道246号線を通って再び都内へ戻るコースを走行します。

トヨタ「プリウス」の実燃費(一般道)

 平日の日中の走行でしたが、営業車やトラック、タクシーなどの働くクルマを中心に交通量が多く、ストップ&ゴーが頻繁に繰り返されるルートとなります。

 ここで気になったのが、他メーカーの同クラスの車種に多く採用されているオートブレーキホールド機能が、プリウスには装着されていないという点です。

 オートブレーキホールドとは、ONにしているとブレーキペダルを踏み続けなくても停止を保持してくれる機能で、なくても困らない装備ではありますが、一度この利便性を体感してしまうと、装着されていないクルマに乗ると不満を覚えてしまうほどの機能です。

 渋滞の多いルートを走行する際は、オートブレーキホールドがあるのとないのでは疲労度に大きな違いが出てきます。できればマイナーチェンジの際に追加してもらいたかったところです。

 ただ、燃費性能としてはストップ&ゴーが続くシーンにも関わらず34.1km/Lと良好な数値を記録しました。やはり適度に回生ブレーキで充電できる走行シーンであれば、渋滞のなかでもそれほど燃費は悪化しないようです。

プリウスの燃費性能は群を抜いている!

走行距離:179.4km
実燃費:31.8km/L

 今回はトヨタのハイブリッド車の代表格、2018年12月にマイナーチェンジしたプリウスの実燃費をチェックしました。

 その結果、179.4kmの全行程を走破して31.8km/Lと非常に満足のいく結果になりました。他メーカーだけでなくトヨタからも多くのハイブリッド車がリリースされている現在においてもなお、プリウスの燃費性能は群を抜いているといっていいようです。

 さらに新型プラットフォームのTNGAを採用したことで、運転が好きなユーザーにとっても“燃費はいいけど運転が退屈”という車種ではなくなった点も評価したいところです。

 外観に関しては各人の好みが反映される部分なのでここでは言及を避けますが、個人的には前期型のとんがったデザインの方が好きだったかもしれません。

【了】

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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