トヨタ「JPN TAXI」の改良モデルを発売 車いす乗車時のスロープ設置時間を短縮
トヨタ「JPN TAXI」の改良モデルが2019年3月15日より発売されました。これまでの「JPN TAXI」は、車いす乗車時に複雑な作業が必要でしたが、乗降用スロープなどに改良を加えることで、3分程度で設置できるようになりました。
乗降用スロープ改良で大幅時短
トヨタは、「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」を一部改良し、トヨタ店、トヨペット店より2019年3月15日に発売しました。
改良前の「JPN TAXI」は、車いす乗降用スロープの設置作業が複雑で時間がかかり、車いす利用者が乗車する際に困難が生じるという指摘を受けていました。
車いすが乗降する場合の改善策として、乗降用スロープの折りたたみを3つ折りから2つ折りに変更するとともに、延長用スロープは折りたたみ構造から樹脂の一枚板に変更して設置作業を簡素化しています。
また、車いす乗降用スロープ一枚で単独使用できる機会を増やすため、スロープの長さを840mmから1100mmに延ばしました。
さらに、ベルト類を入れていた収納袋を廃止し、出し入れしやすいポケットをフロアに設置したり、設置作業の手順を書いたラベルを様々な箇所に貼り付けて、作業忘れを防止するような対策を施しています。
これまで、スロープ設置から車いす固定には10分から15分かかっていましたが、これらの改善により、3分程度に短縮することができたといいます。
なお、今回の一部改良では、車いすの乗降性改善だけでなく、Toyota Safety Senseのプリクラッシュセーフティに昼間の歩行者検知機能を追加や、パワースライドドアが閉じる時間の短縮も実現しました。
さらに、料金トレイ置に手が届きやすいように位置を10センチ低くしたり、天候に応じて作動速度を切り替えられる間欠機能付きリアワイパーに変更するなど、細かな改良も加えています。
価格(消費税込)は327万7800円から327万7800円で、改良前のモデルと同じ価格で販売されます。
【了】