三菱もSUV攻勢! これは新型パジェロスポーツ!? 3列SUVコンセプトが示唆する事とは
三菱が初公開したコンセプトカー「エンゲルベルグ ツアラー」は、プラグインハイブリッドを搭載した3列シートSUVです。力強いデザインは次期「パジェロ」を想起させ、またPHEVという点では「アウトランダーPHEV」とも考えられますが、次期モデルの可能性はあるのでしょうか?
市販化はある?ない?三菱がPHEVの3列SUVコンセプトを初公開
三菱は、スイスのジュネーブで開催されているモーターショーでコンセプトカー「エンゲルベルグ ツアラー」を世界初公開しました。「エンゲルベルグ」とは、スイスの中央の山間部にあり、自然で人の手が入っていない地形で滑走するスタイルのスキーを楽しめるスキーリゾートがある村の名前です。地名を車名に用いた「エンゲルベルグ ツアラー」とは、いったいどんなクルマなのでしょうか?
コンセプトカー「エンゲルベルグ ツアラー」のスクエアで力強いデザインからは「パジェロ」を連想することもできます。ただし、プレスリリースには「次世代クロスオーバーSUVの最上級モデル」という表現があるので、“クロスオーバー”ではない「パジェロ」とは直接の結びつきがないと考えるのが自然といえるでしょう。
パッケージングはツインモーターのプラグインハイブリッドシステムを組み込んだ3列シーターのSUV。つまりは現行車種でいうと「アウトランダー」に相当します。
ただし、現在販売している「アウトランダー」で3列シートを用意しているのはガソリン車のみ。「アウトランダーPHEV」には3列シート車は存在しませんから、次期モデルでは「アウトランダーPHEV」にも3列モデルが用意されることを示唆しているのかもしれません。
そんな疑問を現地で開発関係者に尋ねてみたところ、返ってきた答えは「あくまでコンセプトカーなので、市販車に直接結びつくわけではありません」というもの。
しかし一方で「このクルマのデザインのなかには、部分的にですが今後の三菱の市販車に活かされるところもあります」と教えてくれました。
たとえばヘッドライトが車幅いっぱいに張り出して堂々とした風格を与えるフロントの造形や、金属を削りだしたようにソリッドな窪みを入れた立体的なドアパネル、またテールゲートのシャープさなどが市販車に織り込まれていくそうです。
また、今後はテールランプの光り方なども三菱として共通のモチーフにする予定とのことでした。この「エンゲルベルグ ツアラー」は、全体というよりも細部のデザインに注目するといいかもしれません。