パッと見は旧車ポルシェでも中身は完全に別モノ! ルーフ「CTR アニバーサリー」を公開

ポルシェのチューナーを経て自動車メーカーとなったルーフが、2台のコンプリートカーをジュネーブモーターショー2019で初公開。一見、空冷時代の「911」のような外観を持つ「RUF CTR Anniversary」は、完全に「911」とは別物で、とてつもないパフォーマンスを誇るマシンとなっていました。

ポルシェを知り尽くしたルーフによる2台のコンプリートカー

 ポルシェ「911」の性能を極限まで高めたチューナーとして名を馳せ、自動車メーカーとなったルーフは、ジュネーブモーターショー2019にて「RUF CTR Anniversary」の初生産モデル、そして最新コンプリートカー「RUF GT」を披露しました。

●ルーフ「CTR Anniversary」

「CTR Anniversary」のベースになった「CTR2017」

 初代「CTR」はポルシェ「911」をベースとしたコンプリートカーで、1987年に発表。最高速度330km/h以上を誇り、黄色のカラーリングから「イエローバード」というサブネームが付きます。

 それから30年を経て「CTR2017」を製作し、それをベースとした「CTR Anniversary」が誕生。今回、その初生産モデルが公開されました。

「CTR Anniversary」はカーボンモノコックシャシとカーボンボディを採用し、総重量1200kgという超軽量スポーツカーとして仕立てられています。

 ポルシェ製シャシやボディに最適化を加えてきた従来のRUFコンプリートカーとは異なり、独自設計によるシャシとボディを採用した「CTR Anniversary」には、もはやベースとなる車両は存在しません。

「911」と同様にリアに搭載されるエンジンは710馬力を誇る3.6リッターツインターボ水平対向6気筒で、かつての「CTR」とは異なり水冷エンジンとなっています。

 エンジンの意匠は、空冷エンジンを彷彿とさせるネオクラシックなデザインになっており、車体重量バランスの均等化の為、カーエアコン用コンプレッサー及びパワーステアリングポンプを電動としエンジンルーム外に配置した事で、エンジン出力のパワーロスを抑える事にも貢献しています。

「CTR Anniversary」の初生産モデル。3台の仕様が微妙に異なっている模様

 最高速度は360km/h に到達し、その高速度域にも対応するRUF製7速マニュアルトランスミッションを採用。また「CTR Anniversary」専用設計リアウイングなど、外装にも更なる精錬が施されています。

●ルーフ「RUF GT」

991型をベースとした最新のコンプリートカー「RUF GT」

 最新RUFコンプリートカー「RUF GT」はポルシェ911(991型)をベースとしたモデルで、3リッター水平対向6気筒エンジンから522馬力、645Nm のパフォーマンスを発揮します。

 ローンチコントロール付7速DCTによって0-100km/hは3.4秒。

 また、1973年式「911カレラRS」をイメージさせる「ダックテールスポイラー」が大きなダウンフォースを生成し、最高速度320km/h でも高い安定性を確保しているといいます。

【了】

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