花粉症の人必見! クルマのエアコンフィルターは、春前に新調したい「花粉対策グッズ」だった
最近のクルマには家庭用と同じようにエアコンフィルターが装着されているモデルが多くなりました。花粉が多く飛ぶ時期には、「花粉症対策グッズ」のひとつとして新調してみるのも良いかも知れません。
エアコンフィルターは快適な車内環境のためだけではない
冬から春になると、一般的には寒さが和らぎ暖かくなって来ます。しかし、花粉症の人からすると地獄ともいえる日々の到来です。
クルマに乗っている時にエアコンは欠かせない設備のひとつですが、最近はエアコンに空気をきれいにするフィルターが付いている車種が多くなりました。
ポーレン(花粉)フィルターとも呼ばれるエアコンフィルターですが、文字通り花粉やホコリなどをろ過して、車内に入る空気を浄化してくれます。
しかし、汚れが蓄積すると浄化性能の低下は避けられません。そこで、エアコンフィルターを製造するパシフィック工業に、交換時期や選び方などについて聞いてみました。
──エアコンフィルターの役割を教えてください。
基本的にはエアコン内部の部品を保護するために装着されるようになりました。効果は、ほこりやタバコの煙、虫の死骸、カビ、製品によっては有害物質などを取ってくれます。
よく「昔のクルマは臭かった」というようなことがいわれますが、これはフィルターがなかったためです。現在では、脱臭や抗菌などの付加価値を備えた製品も登場しています。
──フィルター交換の推奨時期はどれくらいですか?
1年に1回、または走行距離1万キロのどちらか早い方を交換の目安としています。
製品ごとに若干の違いはありますが、概ね似たような基準です。したがって、自動車部品の中では最も交換頻度が高い消耗品といえるかもしれません。
──長期間交換しない場合のデメリットはありますか?
やはり交換をしないとフィルターが目詰まりしてしまいます。その結果、クーラーやヒーターなど空調関係の効きも悪くなります。
また、あまり知られていませんがフィルターの汚れは湿気を抱え込むため、フィルターが汚れると窓が曇りやすくなります。
窓が曇ると多くの人はエアコンをつけて曇りを取ろうとしますから、燃費が悪くなる原因にもなりかねません。