オークションに「はしご車」!? 新車時1億円超が200万円未満!珍しい出品多い「官公庁オークション」とは
新車時の救急車は3000万円、はしご車は1億円オーバーも
「官公庁オークション」に出品されている緊急車両のなかで、大型のはしご車でも200万円未満で落札されていて、思ったよりも安いと感じました。
救急車にいたっては100万円未満の落札がほとんどですが、さすがに出動回数が多いせいか、走行距離は10万km以上が普通で20万km以上も走っている車両もあります。
そこで、松戸市消防局にこれら緊急車両の導入時の価格(新車価格)についても聞いてみました。
──緊急車両の導入時の価格を教えてください。
松戸市消防局が管理する車両分について回答します。消防車両の金額は資機材込みで、消防ポンプ車・水槽付ポンプ車が約3800万円、救助工作車(レスキュー車)が約1億3000万円、梯子付消防車が約6500万円~1億3000万円、救急車が同じく資機材込みで約3000万円となっています。
これらは一般で販売されている車両(普通車・大型車)に、必要な艤装(改造)を施しています。消防車は、トラックをベースに消防用ポンプや資機材積載用のボックス等を艤装します。
なお、エンジン等の走行性能に関わる部分については、一般で販売されている車両と同じものを使用しています。
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リース車両を除けば、緊急車両などの「はたらくクルマ」が、導入時を大きく下回る価格で払い下げられることがわかりました。
なお、個人が買った場合は、車体に書かれた名称(自治体名や消防署名など)は除去し、緊急車両は赤色灯、無線といった装備は外して売却されるよう決められています。
したがって、払い下げられたとしても、そのまま手に入るわけではないことに注意してください。
「官公庁オークション」には、地方自治体から珍しいクルマが多数出品されていますので、興味がある方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
【了】