オークションに「はしご車」!? 新車時1億円超が200万円未満!珍しい出品多い「官公庁オークション」とは
地方自治体などが備品を出品する「官公庁オークション」には、驚くことに消防車や救急車といった緊急車両が多数出品されています。これらは個人が落札して買うことができるのでしょうか。そこで、地方自治体に話をうかがってみました。
消防車がネットオークションで買える?
個人売買を行なうネットオークションは、一般的に広く認知されたサービスです。それとは別に地方自治体などが使わなくなった備品や、税金の滞納者から差し押さえた財産を出品する「官公庁オークション」というものもあります。
この「官公庁オークション」を見てみると、驚くことに消防車や救急車といった緊急車両が多数出品されています。
事前の参加申し込みをすれば「官公庁オークション」は個人でも入札し落札できますので、これら緊急車両は個人も購入できるということなのでしょうか。
そこで、地方自治体である千葉県松戸市に話をうかがってみました。
──使い終わったクルマはどうなるのでしょうか。
リース車両については契約期間満了後に業者へ返却しています。購入車両については、使用年数、走行距離及び車両の状態から判断し、廃車やオークション等での売却などの処分方法を決定することとなります。
オークションに出品したクルマは、地方自治法施行令第167条の4第1項及び第2項に該当するものを除き、個人でも入札等に参加できます。
その場合には、その個人が契約を締結する能力があるのかを確認する必要があるため、身分証明書、納税証明書等の書類が必要となります。
なお、廃車する場合の目安として、自動車検査証に記載されている登録日から10年または走行距離が10万キロを超えた場合としていますが、やはり車両の状態や修理費などを総合的に判断して決定しています。
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次に松戸市消防局に消防車や救急車についても聞いてみました。
──消防車や救急車の購入は可能でしょうか。これまでに払い下げの実績はありますか?
緊急車両として使用することはできませんが、購入は可能です。ただし松戸市消防局でこれまでに売却した実績はございません。
──年数や走行距離など、クルマを売却するタイミングは決まっているのですか?
消防車両の使用期間については、消防車(ポンプ車・水槽付ポンプ車・救助工作車)は15年間、梯子付消防車(はしご車)は20年間、救急車は9年間又は走行距離12万kmとしています。