いまも語り継がれる伝説級モデル! 美しすぎるクーペモデル5選

現在販売されている2ドアクーペは数を減らしつつも高級路線が進み、デザインは流麗なものが一般的になりました。かつても美しいデザインのクーペが多数存在し、いまも語り継がれているモデルもあります。そこで、美しいと定評があったクーペ5車種をピックアップして紹介します。

巨匠ジウジアーロが手がけた国産名車

 日本においてクーペは数を減らしていて、レクサス「LC」「RC」、日産「GT-R」に代表される高級路線か、「86/BRZ」のようなスポーティ路線に2極化しています。

記録よりも記憶に残ったクーペ「アルシオーネSVX」

 一方、海外ではクーペの需要は日本よりも高いですが、BMW「8シリーズ」の復活など傾向としてはやはり高級路線にシフトしており、クーペは数を減らしているというのが現状です。

 現在のクーペは、みな流麗なボディのスポーティなモデルやエレガントなモデルというのが定番で、実用性についてはあまり考慮されていませんが、そこがクーペの大きな魅力でもあります。

 昔のクーペはセダンに近いフォルムで、実用性を持たせたものもありましたが、やはり美しいデザインのものも多数ありました。

 そこで、ひと昔前に販売されていた国内外のクーペから、美しいと定評があったモデル5車種をピックアップして紹介します。

●いすゞ「117クーペ」

緩やかな波のような曲線が美しい「117クーペ」

 もはや説明する必要がないほどの伝説級なクルマ、いすゞ「117クーペ」は1968年から1981年まで販売されていた高級パーソナルクーペです。

 その美しいボディスタイルはイタリアの自動車デザインスタジオである「カロッツェリア・ギア」によるもので、チーフデザイナーは多くのスーパーカーを手掛けたジョルジェット・ジウジアーロです。

「117クーペ」は前後のデザインの違いから大きく3世代に分けられますが、初期のモデルでは生産工程の多くを手作業で行なっていたため後に「ハンドメイド」と呼ばれ、当然希少価値も高いです。

 いすゞが乗用車生産を終えたいまも「117クーペ」のスタイルに魅了された方は多く、旧車イベントなどで非常に状態のよい「117クーペ」を見ることができます。

●スバル「アルシオーネSVX」

サイドウインドウが特徴的だった「アルシオーネSVX」

 スバル「アルシオーネ」は1985年に発売されたスタイリッシュなクーペです。シャープなクサビ型のフォルムや、特徴ある内装のデザインは未来的で、それまでのスバルデザインとは一線を画したものとなっていました。

 そしてバブル経済終焉直前の1991年に、2代目となる「アルシオーネSVX」が登場します。デザインは先代から一転して曲線を多用した流麗なフォルムになりました。

 オリジナルのデザインコンセプトは「117クーペ」と同じくジョルジェット・ジウジアーロによるもので、それを元にスバルのデザイナーによって完成されています。

 特徴的な「ミッドフレームサイドウインドゥ」は他に類を見ないデザインで、「アルシオーネSVX」の美しさを表現する重要なアイテムです。

 発売直後のバブル崩壊というタイミングの悪さもあり、販売は低迷。それでも6年間販売されて、いまもファンが存在します。

 驚くことに「アルシオーネSVX」の専門店までありますから。

あのトラックメーカーも昔は美しいクーペ製造!伝説級モデルを画像でチェック(15枚)

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