いまも語り継がれる伝説級モデル! 美しすぎるクーペモデル5選
世界一美しいクーペと評されたBMW「6シリーズ」
●BMW「E24型 6シリーズ」
美しいクーペといえばBMW「E24型 6シリーズ」を取り上げないわけにはいけません。
初代「6シリーズ」は1977年にBMWのフラッグシップクーペとして誕生しました。デザインはフランス人のポール・ブラックによるものです。
直列6気筒エンジンを収めるフロントノーズの長さと、キャビンの大きさと高さ、トランクの長さが、まるで黄金比のように絶妙で、他社を含め後のクーペデザインに多大な影響を与えました。
実際に「世界一美しいクーペ」と評されたほどです。
初代「6シリーズ」は美しいだけでなく、ハイパフォーマンスなクルマでもありました。
BMWモータースポーツ社によってチューニングされた「M6」や、アルピナによるコンプリートカー「B7ターボ」「B9 3.5」などがあり、モータースポーツでも活躍するなど「美しく速い」クルマを具現化していました。
●ボルボ「780」
1980年代のボルボというと、安全性を重視し、角ばったデザインで無骨なイメージのクルマでした。しかし、1985年のジュネーブ国際モーターショーに、ボルボから出展された1台の新型車が注目を浴びることになります。
それがセダンの「760」をベースに作られたクーペバージョン「780」でした。
「780」は、それまでもボルボと交流があったイタリアのデザイン会社「ベルトーネ」による設計で、エレガントなデザインとボルボらしさを兼ね備えていました。
ベルトーネというとランチア「ストラトス」や、ランボルギーニ「ミウラ」など、数々のスーパーカーをデザインしており、ボルボとは対岸にあるイメージでしたが、見事に美しいクーペに仕立てられています。
決して流麗なイメージではありませんが、全体のバランスが秀逸で美しいと評価されています。
なお、バルブ経済まっただなかに販売されていたモデルなので、日本にも正規輸入され、いまも中古車が流通しています。
●プジョー「406クーペ」
プジョー「406」というと、映画「TAXi」に登場したセダンが有名ですが、クーペも存在し、これが美しかったと高く評価されています。
1997年に発売された「406クーペ」は、セダンをベースとしていますが外観は完全に別モノになっています。
デザインはフェラーリを手がけていたカロッツェリア・ピニンファリーナが担当し、製造も同社で行なっていました。
特徴的なフロントマスクはセダンと共通なイメージを残しつつも、低くスピード感ある印象に。
また、ボンネットからトランクまで続く、流れるようなサイドラインが「406クーペ」の美しさをかもしています。
日本では1998年から2005年まで販売されていたので、いまも中古車店で販売されています。
【了】