人気モデルの派生で「そう来たか!」 印象に残るユニークなクルマ5選
セダンをベースにしたワゴンやバンといった「派生車」の中には、特殊なボディ形状や内装を採用することでユニークな印象とされたモデルが多数存在しています。
人気モデルをベースにしたユニークな派生車5選
以前は、各メーカーからセダンをベースにしたワゴンやバンといった「派生車」が数多くラインナップされていましたが、現在ではそうしたクルマは減少傾向にあります。
そこで、これまでに販売されてきた国産派生車のなかから、印象に残るユニークなモデル5車種をピックアップして紹介します。
●スズキ「X-90」
スズキ「ジムニー」シリーズは、そのデザイン性や走破性が評価され人気となっていますが、1988年に登場した「エスクード」は、「ジムニー」よりも少し大き目なコンパクトRVとして人気モデルとなりました。
その「エスクード」をベースに開発された「X-90」は、1993年の東京モーターショーにコンセプトカーとして出展され、1995年に発売されました。
重厚で角張った「エスクード」とは異なり、丸みを帯びたかわいらしいスタイルを採用した「X-90」は、2人乗りの2ドアクロスオーバーとなっており、パワートレインは「エスクード」と同じく、1.6リッター直列4気筒エンジンを搭載。駆動方式は4WD、トランスミッションはATに加えてMTも設定されていました。
また、ガラスルーフを取り外してトランクに収納できるTバールーフを採用していた同モデルは、手軽にオープンエアが楽しめるクロスオーバーとなっています。
残念ながら、当時の市場では2シーターRVはあまりにも需要が少なく、発売からわずか2年後の1997年で販売終了となりました。
●日産「マーチBOX」
日産「マーチ」は1982年に初代が発売され、日産の新世代コンパクトカーとしてヒットします。1992年に2代目にバトンタッチするとグローバルカーとして、こちらもヒットを記録しました。
2代目「マーチ」をベースにしたステーションワゴン「マーチBOX」は、1999年11月から2001年4月まで製造されたモデルで、ホイールベースは「マーチ」と同じでしたが、ステーションワゴンに仕上げるために荷室部分を240㎜延長。
さらに全高も25mm高くすることで快適な居住空間を確保するとともに、ゆとりある荷室空間を実現しています。また、リアシートは荷室との段差を無くすために、座面を立たせるダブルフォールディングシート機構を全車に採用しています。
なお、3代目以降のモデルでは「ノート」の登場もあり、「マーチBOX」のようなステーションワゴンは設定されません。