フォルクスワーゲンが現代版「デューン・バギー」をジュネーブで発表 電気自動車専用プラットフォームの可能性を示す最新作
フォルクスワーゲン「ビートル」のシャシーをベースにした「デューン・バギー」は、1960年代に米国カリフォルニアで高い人気を博していたバギーカーの一種です。
2019年に生産開始予定の「ID」と共通の電気自動車専用プラットフォームを使用
フォルクスワーゲンは、2019年3月に開催される第89回「ジュネーブモーターショー」で同メーカーの電気自動車専用プラットフォーム「MEB」を用いた「デューン・バギー」を発表します。
1960年代に、サーファーを中心に人気を博した「デューン・バギー」は、ビートルのシャシーをベースにFRP製のボディを組み合わせたもので、当時カスタムカーを手掛けていた「Bruce Meye」(ブルース・メイヤー)が1963年に製作した「MEYER MANX」(メイヤーズ・マンクス)がその起源とされています。
その後、1966年にはアフターマーケットパーツメーカー「EMPI」社が同様にカスタムした「EMPI imp」を登場させることで、市場はさらに活性化しました。また、「MEYER MANX」と「EMPI imp」の外観上の違いはフロントフェンダーにあり、前車ではフラット、後者では丸みのあるデザインが採用されています。
フォルクスワーゲンがショーに先駆け公開したイメージ写真を見る限りでは、今回の車両のフォルムは1960年代に手掛けられたマシンから強く影響を受けていることが分かります。また、同モデルでは当時とは異なり、同メーカー最新の電気自動車専用プラットフォーム「MEB」をベースに構築されるようです。
フォルクスワーゲンはこれまでにも「MEB」の可能性を示すため、過去に販売されたトランスポーター「タイプII」を模した「ID.Buzz」や、SUV型の「ID.CROZZ」など同プラットホームを用いたコンセプトカーを手掛けてきましたが、この「MEB」は2019年に生産を開始する予定の電気自動車「ID」で初採用されると発表されています。