インフィニティ初の電動SUVがデトロイトショーで初公開 和を取り入れた「おもてなし」のデザイン
日産の高級車部門であるインフィニティは、同ブランド初となる電気自動車SUVをデトロイトモーターショーで初公開しました。
インフィニティ初の電動SUVが登場
日産が海外で展開している高級車ブランドのインフィニティは、電気自動車SUVのコンセプトモデル「QX インスピレーション コンセプト」を、2019年1月15日から開催された北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)で初公開しました。
「QX インスピレーション コンセプト」は、インフィニティ初の100%電気自動車のミドルサイズSUVコンセプトで、パワフルな電動全輪駆動(e-AWD)に対応できる新しいプラットフォームを採用しています。大容量バッテリーを床下に配置することで低重心を実現するとともに、一対の電気モーター(車軸にひとつずつ)に電力を供給。電気による素早い加速はもちろん、長距離ドライブでも快適な走りを楽しむことができます。
内外装のデザインには、日本の空間概念である「間」を取り入れました。外観デザインは、直線と曲線が織りなす美しいスタイリングの中に、力強い印象も与えています。内装は、杉や漆器、金継ぎなど、日本の芸術が盛り込まれたエレガントなデザインとしている点もユニークです。
室内でさらにゆったりとくつろげるよう、自動運転技術が搭載されました。日本の「おもてなし」と最新の技術が融合したともいえる「QX インスピレーション コンセプト」ですが、ハンドルやペダルが格納されて完全自動運転も実現可能とのことです。
インフィニティモーターカンパニーリミテッド社長兼会長のクリスチャン・ムニエ氏は、「SUVの世界的な需要とともに、電動パワートレインを望んでいるユーザーが増えています。これらのトレンドを踏まえ、ミドルサイズの電気自動車SUVを開発しました。インフィニティの電動化は、当然目指すべき次のステップです。」とコメントしました。
電動化へ踏み出したインフィニティですが、今後は電気自動車に加え、e-POWER搭載車や高性能なハイブリッド車をラインナップする予定とのことです。
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