25年経った今もなお進化 ホンダ「CB400 SUPER FOUR」
1992年に発表発売されたホンダの「CB400 SUPER FOUR」は、25年以上経った今でも販売されているモデルです。CB400SFの歴史を紐解きながらロングセラーの秘訣を探ります。
長く生産されているCB400SFの魅力とは?
2輪普通免許の教習車にも使われているCB400 SUPER FOURは、バイク乗りなら誰もが知っている、ロードスポーツのロングセラーモデルです。初めて登場したのは1992年のこと。使い勝手の良さにこだわって作られた、Hondaの400ccネイキッドロードスポーツの代名詞とも言えるバイクの歴史を振り返ってみました。
CB400 SUPER FOURは優等生バイクと例えられることが多いのですが、それだけに完成された車両であり、老若男女問わず、誰が乗っても気持ちよく乗ることができるという特徴がそう例えさせている理由でもあります。では、そんなCB400 SUPER FOURとは、どんなバイクなのでしょうか?
発表当時のプレスリリースには、
「精惺なフォルムと優れた使い勝手を融合させたネイキッド・ロードスポーツバイク「ホンダCB400 SUPER FOUR」を発売。このCB400 SUPER FOURは、昨年の第29回東京モーターショーに参考作品し、大好評を得た「CB1000 SUPER FOUR」の400cc版で、“新しい時代に ふさわしいホンダのロードスポーツモデルはどうあるべきか”を徹底追求し、中型二輪免許で乗れるよう開発されたモデルである」とあります。
CB400 SUPER FOURが登場したのは1992年の4月のこと。「PROJECT BIG-1」の開発コンセプトを踏襲した、次世代を担うHondaの400ccネイキッドロードスポーツモデルとして発売されたのです。
この、「PROJECT BIG-1」とは、CB750FOUR、CB900F、CBX、CB1100Rといった、CBを冠とした、ビッグバイクの次世代フラッグシップモデルを開発するために立ち上げられたプロジェクトのことで、そのコンセプトを具現化したモデルCB1000 SUPER FOURが1991年の「東京モーターサイクルショー」に参考出展されました。現在CBの最高峰モデルとされるCB1300 SUPER FOURがその系譜を受け継いでいます。
「PROJECT BIG-1」の基本コンセプトは、
○水冷・4サイクル・DOHC・直列4気筒エンジンを搭載していること。
○その体躯はあくまでもセクシー&ワイルドであること。
○走る者の心を魅了する感動性能を有すること。
の3つ。
CB400 SUPER FOURは、CBブランドの伝統を受け継ぎ、環境性能をはじめ、先進性と扱いやすさを兼ね備えたバイクとして、水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ・直列4気筒399ccのエンジンを搭載し、しなやかなフレーム、取り回しやすい車体サイズや素直なハンドリング特性など、バイクとしての最適なバランスを実現しての誕生となったのです。