アナタが渋滞の原因かも!? 高速道路で渋滞を発生させない「約2秒」の心がけとは?
1月2日が渋滞の特異日となるのはなぜ?
──1月2日が「渋滞の特異日」とされているのはなぜですか? また、GWやお盆期間にも「渋滞の特異日」はあるのでしょうか?
曜日の並びで変わることもありますが、例年1月2日は上下線の両方向で渋滞が多く発生するため、「渋滞の特異日」と呼んでいます。お正月休みをご実家や行楽地で過ごした方は、「休日最後の1日は自宅でのんびりしたい」と考える傾向にあります。したがって例年、多くの方が仕事初めとなる1月4日の2日前である1月2日に上り方面の渋滞がピークになる傾向があります。
また、1月2日になると初売りや初詣などを目的に車での移動が活発となるため、下り方面でも午前中を中心に多くの渋滞が発生します。年末の下り方面の渋滞は分散傾向になる年が多く、GWやお盆ほどの大きな渋滞にならないことが多いです。そのため、意外にも年末よりも年始の渋滞の方が多くなることも珍しくありません。今回もその傾向で、1月2日は注意が必要な一日となります。
年末年始以外では、ゴールデンウィークの後半初日となる5月3日も渋滞の特異日となります。この日はアクアライン下り線(木更津方面)を先頭とする渋滞が、1年でもっとも激しくなります。また、春分の日、秋分の日はお彼岸のため渋滞が大きくなる傾向にあります。とくに3連休になったり好天に恵まれたときは激しい渋滞が起こることがあります。
地域限定ではありますが、11月13日の栃木県民の日や11月14日の埼玉県民の日などは公立学校が休みになり、各施設が割引や無料開放、イベントなどを実施するため、近隣のエリアでは交通量が増えることがあります。
──渋滞中はどのようなことに注意して走行したらよいですか?
渋滞中は注意が散漫になりやすく、また長距離移動の疲れが出てうっかり事故を起こしてしまうといったことを避けるために、早めの休憩を心掛けましょう。年末年始期間は高速道路本線だけでなく休憩施設も混雑しますので、ゆとりのある計画で早め早めの休憩をお願いします。その他にも道路情報や迂回ルートを調べるにはNEXCO東日本公式サイト「ドラぷら」から簡単に検索ができますので、助手席等の方に調べてもらうのもオススメです。
また、ドライバーの方には渋滞中に「車間時間」を意識して運転していただくよう呼びかけています。具体的には、高速道路が混雑してきたら前のクルマの「約2秒」後ろを走るように心がけましょう。そうすることで事故と渋滞をダブルで予防することができます。前のクルマに近づきすぎると追突の危険がありますが、高速道路が混雑しているときは、前のクルマと離れすぎると高速道路を走行できる台数が減ってしまい、また、割り込みを招いて渋滞を引き起こす原因にもなります。そこで、つかず離れずの間隔、「約2秒」がポイントになってきます。この年末年始にお出かけの際にはぜひ実践してみてください。
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低速で進んだり止まったりを繰り返す渋滞中は、おのずと事故の危険性も高まります。事故が起きてしまうとさらなる渋滞を引き起こすこともあり、せっかくのおでかけが台無しになってしまいます。可能であれば、渋滞が発生しない時間帯に走行したり、高速道路の利用日を変更することも、渋滞を回避するのには有効です。万が一渋滞に巻き込まれてしまったときは、ドライバーは先行車との距離を十分あけて運転するとともに、疲れたら早めに休憩を取るなど、ゆとりのある運転を心掛けたいですね。
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