人気軽自動車のホンダ「N-BOX」とスズキ「スペーシア」 細かな配慮が随所に
軽自動車のなかで人気なホンダ「N-BOX」とスズキ「スペーシア」。2台とも細かな配慮が随所に施されたモデルでした。電動スライドドアの動き比較など動画でも違いをチェックできます。
細かな配慮を動画でチェック!
日本の自動車市場で、「軽自動車」は人気なジャンルです。そのなかでも、「軽ハイトワゴン」と呼ばれる背の高いタイプのホンダ「N-BOX」とスズキ「スペーシア」は絶大な人気を誇っています。
販売台数において、軽ハイトワゴンのホンダ「N-BOX」とスズキ「スペーシア」は、しのぎを削るライバル車です。2018年11月の「軽四輪車 通称名別 新車販売速報」では、1位ホンダ「N-BOX(1万9485台)、2位スズキ「スペーシア(1万1812台)」。数多く販売される軽自動車のなかで、この2台が人気な理由はどこにあるのでしょうか。
ホンダ「N-BOX」とスズキ「スペーシア」は、それぞれ標準モデルと派生モデルを展開。ホンダは、「N-BOX/N-BOX custom」の2種。スズキは「スペーシア/スペーシア カスタム/スペーシア ギア」の3種類をラインナップしています。
「N-BOX」は、タイプ別以外に室内構造の違う「ベンチシート仕様」、「スーパースライドシート仕様」、「スロープ仕様」という使い勝手に合わせた選び方も可能です。
「スペーシア」では、タイプ別の室内構造に違いは無いものの、室内素材に防汚・防水加工が施され、アウトドアやウィンタースポーツなどのアクティブシーンでも活躍する仕様となっています。
室内収納面では、「N-BOX」は女性に配慮された小物スペースを多様に配置し、ティッシュボックス、リップ、ハンドクリームなどを置けるほか、スマフォ充電口を3つ設置するなどユーティリティを意識した空間です。後部座席には、座面を跳ね上げる機構が備わっており、背の高い荷物やベビーカーを畳まず収納できるなど、小さい子どもを持つユーザーにも便利な機能となっています。
スズキ「スペーシア」もN-BOX同様に女性に配慮された室内となっており、ティッシュボックスやショッピングフック、スズキ車の特徴でもある助手席アンダーボックスを装備。また、助手席を前方に倒しフラットにすることでサーフボードなどの長もの荷物を積み込むことが可能です。
両車ともに基本的に、電動スライドドアを搭載。開閉スピードは、若干「スペーシア」の方が早く作動中には周囲に対して警告音を発することで安全面にも配慮されています。
パワートレインは、両車共通でNA仕様とターボ仕様を設定。さらにスズキ「スペーシア」には全車モーターが走行をアシストする「マイルドハイブリッドシステム」を採用しているため、カタログ燃費(JC08モード)はN-BOXが23.0km/Lから27.0km/Lに対して、スペーシアは24.0km/Lから30.0km/Lという数値です。
両車の人気背景には、走行性能、安全性能、使い勝手、多様化ニーズに対応など総合力の高さが挙げられ、日本の道路事情や多様化するユーザーに合ったクルマをラインナップできているのが大きなポイントと言えそうです。
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