着用義務化から10年… 後席シートベルトの現状とは 約3人に2人が「していない」
年末年始の交通量増加にともない、警察庁とJAFは「シートベルト着用状況全国調査2018」の実施をしました。義務化されてから10年経つ今でも着用率は低いという結果です。
義務化でもまだまだ低い、後部座席シートベルト着用率
2008年に自動車後部座席(以下、後席)のシートベルト着用が義務化されてから10年が経過しました。
年末年始の帰省や行楽などでクルマを使う機会が増えるとともに、交通事故の多発する傾向です。警察庁とJAF(日本自動車連盟)は、「シートベルト着用状況全国調査2018」の結果を公表し、注意喚起を行なっています。
2018年の調査結果においても、一般道路での着用率は運転席での着用率が98.8%、助手席95.9%だったのに対して、後席では38.0%と低く、約3人に2人にあたる62.0%の人が後席ではシートベルトを『着用していない』との結果となりました。
後席のシートベルト着用率は、「2016年:36.0%」、「2017年:36.4%」から増加しているものの、今なお低い着用率であることが判明しました。
一方、高速道路でのシートベルト着用率は、運転席は99.6%、助手席98.5%とそれぞれ高い着用率でしたが、後席は74.2%と前席に比べて低い着用率です。また、前年比では過去最高だった2017年の74.4%から0.2ポイント減少し、2011年以降では初めての減少となりました。
後席シートベルト非着用の致死率について、警察庁は「交通事故時に後席シートベルトを着用していない場合の致死率は、着用時0.20%に対して非着用時は0.59%と着用時に比べて約3倍高くなっています」と説明しています。
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