着用義務化から10年… 後席シートベルトの現状とは 約3人に2人が「していない」
今なお低い、後部座席シートベルト着用率
シートベルトの非着用によるリスクはさまざまで、『本人が致命傷を負う』、『同乗者に致命傷を負わせる(衝突の勢いで車内の同乗者にぶつかる)』『車外放出(自動車乗車中の者が車内から車外へ放出される)』などが挙げられます。
後席だと車外放出するイメージがない方も多いかもしれません。実際は、クルマが横転した際にサイドドアの窓から投げ出されるケース存在。運転者、同乗者の安全確保のためにも全席でのシートベルト着用が必要です。
また、国土交通省は、シートベルト非着用の状態で走行すると警報音が鳴る装置『シートベルトリマインダー』の設置を、2020年9月1日以降に発売されるすべての新型乗用車に義務付けることを公表しています。
従来の『シートベルトリマインダー』による警報の対象を拡大し、後席を含むすべての座席をその対象とするもので、後席シートベルト着用率の大幅な向上と交通事故抑制効果が期待されています。
しかし、制度が前進することよりも重要なのは、ひとりひとりの危機意識です。運転者と同乗者が相互に、常にシートベルトの着用を確認し合うことを忘れないように気をつけましょう。
【了】
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