なぜ売れる? 軽の二大巨頭、ホンダ「N-BOX」とスズキ「スペーシア」が人気の理由
ハイブリッドシステムを搭載するスズキ「スペーシア」
スズキの「スペーシア」には、標準モデル「スペーシア」とカスタム仕様「スペーシア カスタム」という2つのタイプを展開しています。
グレード展開は、「スペーシア」に「HYBRID X」と「HYBRID G」の2種類。「スペーシア カスタム」は、「HYBRID XSターボ 」、「HYBRID XS」、「HYBRID GS」という3種類です。
パワートレインは、NA仕様の660ccエンジン(最高出力52PS、最大トルク6.1kg・m)+モーター(最高出力3.1PS、最大トルク5.1kg・m)、ターボ仕様は同排気量の(最高出64PS、最大トルク10.0kg・m)+モーター(最高出力3.1PS、最大トルク5.1kg・m)というマイルドハイブリッドシステムを搭載しています。
バッテリーに電気が貯まっている状態であれば、発進をモーターの力だけで走行、加速時にはエンジン出力をモーターがアシストするなど、低燃費や力強い走りを実現。カタログ燃費(JC08モード)は、24.0km/L(4WD)から30.0km/L(2WD)です。
スズキ「スペーシア」のボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1785mm(1800mm)で、タイヤサイズは155/65R14または165/55R15です。
各社から軽ハイトワゴンタイプが登場するなかで、「スペーシア」が売れる理由について、スズキは次のように話します。
「売れている理由として、まず室内空間の広さ、安全装備の充実、乗り降りの良さなどのパッケージの高さが挙げられます。それ以外にもデザイン性や室内空調を循環させる『サーキュレーター』やエアコンルーバーなど快適性など家族で使いやすいのが理由と言えます」
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自動車メーカー各社は、「軽自動車市場」に力を入れ、さまざまなラインナップを展開しています。そのなかで、ホンダ「N-BOX」とスズキ「スペーシア」が販売台数上位に至る理由は、日本の道路事情や多様化するニーズに合った仕様をユーザーに訴求できているのが大きな要因です。
2018年上半期の軽自動車販売台数ランキングにおいて、1位「ホンダ N-BOX(12万7548台)」、2位「スズキ スペーシア(7万9718台)」と大きな差がありました。しかし、2018年12月に発売予定のスズキ「スペーシアギア」の登場でどこまで王者ホンダ「N-BOX」に迫れるかが、今後の軽自動車市場の注目ポイントと言えます。
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