高速道路の“非常駐車帯”でやってはいけない禁止事項とは? タイヤチェーンの着脱は可能?
高速道路に設置された非常駐車帯は、故障車/緊急車両/道路管理車両等が停車することを目的に設置されています。今回はそこでやってはいけない禁止事項などについてお伝えしていきます。
非常駐車帯での作業は重大事故に繋がる可能性も
高速道路には車の故障や事故、異常気象など、何らかの問題が発生したときに備えて、様々な設備が用意されていますが、その中の一つである“非常駐車帯”は、土工部/橋梁部では約500mごと、トンネル内においては約750mごとを目安に設置されています。
ここでは“非常駐車帯”でやってはいけない禁止事項や、使用せざるおえない状況になった時に備えて車載しておくべきものについて、NEXCO中日本の広報担当にうかがってみました。
――高速道路の非常駐車帯はどのような場合に使用可能でしょうか?
非常駐車帯は、故障車両や緊急車両、道路管理車両などが停車することを目的に設置しています。よって、ガス欠、事故、故障などの不慮の事象の際に停車いただけます。
――非常駐車帯で行なってはいけない禁止事項などございますか?
前述で記した事象以外の停車は禁止されています。よって携帯電話の利用、仮眠、カーナビゲーションなどの操作のための停車はできません。
――非常駐車帯付近でのトラブル事例などはありますか?
タイヤのトラブルで非常駐車帯に停車され、右側のタイヤを交換される方がいらっしゃいますが、時速100キロ近くで走行する車両に背を向けての作業は、大変危険な状態です。必ず、非常電話や道路緊急ダイヤル『#9910』などで通報いただき、ご自分での作業は避けていただきたいです。
――非常駐車帯に止まるうえで備えておくべきものはありますか?
ハザードランプを点灯するとともに、発炎筒・三角停止板により後続車に合図をお願いします。合図の後、ガードレールの外側など安全な場所へすみやかに避難していただき、安全な場所から非常電話や道路緊急ダイヤル『#9910』などで通報をお願いいたします。
――非常駐車帯でタイヤチェーンを装着する行為は禁止でしょうか?
道路交通法 第75条の8に記載の「やむを得ない場合」と認められるかは、その状況にもよることと、具体な取り締まりは警察の権限となるため、当社として回答しかねます。ただし状況によっては、タイヤ交換同様、非常駐車帯での装着作業は大変危険な行為であるため、当社としましては、休憩施設やチェーン着脱場で作業していただきたいと呼びかけています。
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冬季シーズンに出番のあるスノーチェーンは、装着はもちろんのこと、断裂を防ぐためにも乾いた路面などの必要のない場面では外す必要があります。交通情報や天気予報などを確認し、判断が出来たら休憩施設やチェーン着脱場で速やかに作業することを心がけましょう。
【了】