北米も不評だった… トヨタ「プリウス」新型で万人受けへ 歴代でもはじめての大幅デザイン変更の理由
デザインを大幅変更して大きな話題となった新型「プリウス」。マイナーチェンジでここまで大きくデザインが変更されるのは、歴代のプリウスでもはじめてのこと。果たして、そこにはどんな理由があるのでしょう。
新型「プリウス」はより多くの人に受けて入れてもらえるデザインへ
マイナーチェンジを施した新型プリウスが11月30日から一般公開されるロサンゼルスオートショー2018で正式に発表されました。現行型プリウスは日本ではまだマイナーチェンジを受けていないので、新型は日本に先立っての公開ということになります。そしてこのマイナーチェンジは、実に興味深いものです。
興味深い理由は、エクステリアが大きく変更されているからに他なりません。一部が下に垂れ下がっていたヘッドライトはシンプルな形状となり、バンパーデザインの形状と相まって顔つきはスッキリとした印象です。
リアスタイルも、縦型だったテールランプが横基調へと大幅に意匠変更されました。マイナーチェンジでここまで大きくデザインが変更されるのは、歴代のプリウスでもはじめてのこと。果たして、そこにはどんな理由があるのでしょう。
気になったので新型プリウスの開発主査である金子將一さんに尋ねてみました。
「あくまで北米での話ですが、先代プリウスに乗っている年齢層が高めのお客様から『これは私たち向きではなく、私たちの子供世代が乗るデザインだね』といった声が多く届きました。せっかくプリウスに乗って頂いているのだから、ぜひ新型に乗り換えてもらいたい。さらにはもっともっと多くの人に乗ってほしい。そこで、より多くの人に受けて入れてもらえるデザインとしたのです」といいます。
これは日本においても同じ傾向といえるでしょう。確かに、マイナーチェンジ前のプリウス(現在日本で販売しているモデル)は、チャレンジングなデザインで存在感があったものの、いっぽうで個性が強すぎるという意見がありました。しかしマイナーチェンジ後のモデルは、より多くの人に受け入れられるデザインになったことを感じます。