胸高鳴る官能的サウンド!! ヨシムラマフラー装着で、軽トラがスポーツバイクのように!!
ライダーに人気のリプレイスマフラー「ヨシムラ サイクロン」に、スズキ「スーパーキャリイ」用が新登場。レーシングマインドをくすぐる、あのサウンドを軽トラで味わえるなんて…… バイクジャーナリストが試乗し、レポートします。
軽トラなのにエキサイティングすぎる!!
「ヨシムラ サイクロン」は、アイドリングから低中回転域までの野太い音を発し、一度耳に入ると気持ちの昂ぶりは抑えきれませんが、高回転までエンジンを引っ張り上げれば甲高く伸びる音に酔いしれてしまいます。
今回登場した新製品を装着しているのはオートバイではありません。スズキ「スーパーキャリイ」、なんと軽トラです。
バイクジャーナリストの筆者(青木タカオ)としては、オートバイで耳にする官能的な“ヨシムラサウンド”がそのまま軽トラで聴けるなんて信じられません。バイクを運ぶのに軽トラを運転する機会はたまにありますが、走っているだけで軽トラがこんなにも楽しいなんて初めての体験です。このスーパーキャリイに乗る仕事の移動もワクワクするでしょう。
じつはスズキ「キャリイ」用のヨシムラ製マフラーは、これまでも「オートリメッサ」のカスタムパーツとして発売されてきました。担当する株式会社スズキビジネス オート用品事業部オート用品課の鈴木保伸氏によると、「バイク好きな人にお買い求めされていまして、ヨシムラのマフラーを付けたいからキャリイを選んだという声もいただいております」と、たいへん好評とのことです。
2018年5月には、スズキキャリイに『スーパーキャリイ』を追加。『オートリメッサ ヨシムラ Slip-On Ovalサイクロン』もスーパーキャリイに対応し、今回いち早く試乗しました。
外から見て、すぐわかるとおり『スーパーキャリイ』は、運転席の空間が広くとられ、シートの後ろにも荷物が置けるのが嬉しい。ピックアップトラックのエクストラキャブみたいで、キャビンにゆとりがあるからシートのスライド量は、運転席側180mm(10mm×18段)で、リクライニングも最大40度と多く設定されています。
これは軽トラックNo.1で、ハイルーフ化も伴って車内がとても広く快適。キャビン上部にはオーバーヘッドシェルフもあり、収納スペースが多いのも軽トラックの魅力です。
空荷で走ったが、足まわりに硬さは感じられず、エンジンは常用域でトルクフルです。狭いところでも一発でUターンができ、聞けば3.6mの最小回転半径は軽トラックNo.1とのこと。
二輪の大型クルーザーで、バランスを崩さないようヨチヨチ向きを変えるより、よっぽど素早く身のこなしが軽い。こうして小回りが効くのは、働くクルマとしての強みになっています。