ルーフキャリアは付けっぱなしでも車検に通る? 保安基準に適合したルーフキャリアとは
ルーフキャリアは付けっぱなしでも車検はOK、ではスキー板は?
ルーフキャリアや、ルーフボックスを付けたまま車検を迎えた場合、そのままでよいか、取り外す必要があるのかを、ルーフキャリアなどを製造する「株式会社カーメイト」の方に聞いてみました。
──ルーフキャリアや、ルーフボックスを付けたまま車検に出すと全高が変わってしまいますが、車検は通りますか。
ルーフキャリアやルーフボックスは、簡単にクルマから取り外しができるため、そのまま付けていても車検を通すことができます。車体に溶接や接着、リベットなどで取り付けられていると、そのままでは車検に通らず、全高が変わるので構造変更が必要になります。
──車検時に、スキーやスノーボードの板を載せたままでもよいのでしょうか。
例えばルーフボックスの場合は、スキーの板を入れたままでも、外からはわかりません。なので、スキーの板を入れていても車検には問題ないと思います。
ただし、重量が大きく変わってしまう場合、車両総重量の問題もありますが、重量によって光軸がずれてしまうなど二次的な問題が起こることがあります。したがって、車検時にスキーの板などは下ろしたほうがよいと思います。
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車検時はとくに問題ないということですが、ルーフキャリアをずっと付けっぱなしで使うと、クルマによくない影響が出る可能性があります。ルーフレールの設定がないクルマの場合は、ルーフキャリアは屋根に直接載せることになりますが、屋根の一部にルーフキャリアが接触していますので、ここが振動などでこすれると塗装が痛んでしまいます。保護フィルムなどを貼っていても、保護フィルム自体がこすれて切れてしまうと、やはり塗装に影響がでます。
また、ルーフキャリアに鉄製の部品を使用している場合、いつかは錆びます。この錆からの水滴が塗装にシミを付けてしまうこともあります。ルーフキャリアは冬だけのものではありませんが、スキーやキャンプのシーズンが終わったら、多少面倒ですが取り外した方がよいかもしれません。
【了】