なぜホンダ「新型スーパーワン」は名車「シティターボII」をモチーフにした? 担当デザイナーが語る「デザイン開発」の舞台裏とは!
ホンダ「Super-ONE(スーパーワン)」のデザインを担当したエクステリアデザイナーに取材し、独自のこだわりについて話を聞きました。
張り出しスタンスにこだわって
さて、中島さんがスーパーワンのエクステリアで最もこだわったのは、「張り出しスタンスです」とのこと。
それを実現するために、「あえてブリスターフェンダーを採用して、クルマを目一杯大きく見せようとしています」といいます。
ブリスターフェンダーは四角い形状ですので、決められた寸法で一番容積を確保できることから、片側約50mmずつ出したそうです。
結果として、「寸法以上の迫力を出せました」と中島さん。

また、ブリスターフェンダーの肩口(上部)は若干スラントさせています。
この理由について中島さんは、「そのまま箱形状でボッと付けてしまうと後付け感が出てしまいますので、元からこのフェンダーが付いているクルマなんですよという一体感を意識して作りました」と説明します。
さらにクルマを横から見るとこの斜めになった部分は、「光が当たった時の面積が目立つような角度になっています。そのバランス取りを何度もして、この角度と面積がベストにしています。横から見ると天地(上下の長さ)があることですごく出て見えますし、ブリスターフェンダーという存在感も含めてバランスが取れました」とその仕上がりに自信を見せました。
理に適ったインテーク
もうひとつこだわりのポイントがあります。それはフェンダーが出たところに開けられたエアインテークです。
「単にスペースができたので開けたわけではありません」と中島さん。
それだけだと、「その穴から泥が出てきてしまうとか、部品が増えてしまうので難しい。でもこれは穴を開けたことで空力に効果を生んでいます」。
実はこの設計においては、スーパーGTやF1などの空力を見ているエンジニアも一緒にディスカッションしながら作り上げたそうです。
具体的にフロント両サイドにあけられたインテークから入った空気はタイヤに当たり、通常はタイヤ周りで発生する乱気流を抑える効果を生んでいます。
フロントタイヤの後ろ側にあるのはエアブリーザーで、フロントフェンダー内の乱れた気流を綺麗にボディに沿わせてゆっくり出す役目をしています。
そしてリアフェンダーにあるリアブリーザーの効果についても語ってくれました。
リアバンパー内部や、リアフェンダーの中に空気が溜まってしまうと、「パラシュート現象(リアフェンダー内で空気が膨らんで抵抗になる)が起こってリアタイヤの接地が悪くなってしまいフラついてしまうことがあるのです。このリアブリーザーはそれを抑えてくれて、かなりどっしりとしたコーナリングを実現できています」と。
「見た目も格好良いし、理に適った形になっています」とその効果を十分に発揮していることを強調しました。





















































































