21年ぶり復活! 後輪駆動の新型「コンパクトカー」世界初公開! 全長4.3m級に斬新「ニンマリ顔」&初代風の「流麗デザイン」採用! 日本導入にも期待のアウディ「A2 e-tron」独国で登場

アウディは2026年9月7日、新型コンパクトカー「A2 e-tron」をドイツで世界初公開しました。2005年に生産を終えた「A2」の名を21年ぶりに復活させた新モデルは、どのようなクルマなのでしょうか。

21年ぶりに登場した異色のプレミアムコンパクトカーとは?

 アウディは2026年9月7日、新型電気自動車「A2 e-tron(エーツー イートロン)」をドイツで世界初公開しました。

「A2」という名前を聞くと、つい反応してしまうアウディファンもいることでしょう。

 初代A2が登場したのは1999年。全長3830mmというコンパクトなボディに、ASF(アウディ スペース フレーム)によるフルアルミボディを採用した、当時としては非常に意欲的なモデルで、いわば“プレミアムコンパクト”の先駆けでした。

 また、100km走行当たり2.99リッターという燃料消費量を実現し、世界初の量産4ドア「3リッターカー」として話題になった仕様もありました。その後、初代A2は2005年7月に生産を終了。

 残念ながら日本には正規輸入されませんでしたが、少数ながら並行輸入車が上陸。何を隠そう、筆者(生方聡)も一時期「A2 1.6 FSI」を所有していました。

 それだけに、A2が電気自動車として復活すると聞けば興味津々です。

 新しいA2 e-tronにはASFこそ採用されませんが、横から見ると、Aピラーからルーフへ滑らかにつながるアーチ状のシルエットは初代A2を思わせます。ルーフスポイラーの下に細いウインドーがあるのもA2の名残です。

 フロントは、メインヘッドライトや各種センサーを組み込んだブラックパネルと、その上部に配置された細いデイタイムランニングライトにより、迫力のある表情に仕上げられています。

 ボディサイズは全長4320mm×全幅1790mm×全高1550mm。初代より全長は約490mm、全幅は約120mm大きくなり、現在のCセグメントに近いサイズへと成長しました。

 一方、全高は初代とほぼ同じ1550mmに抑えられています。

 インテリアには、11.9インチのアウディバーチャルコックピットと12.8インチのMMIタッチディスプレイを組み合わせた「MMIパノラマディスプレイ」を標準装備。

 シフトセレクターをステアリングコラムに移すことで、センターコンソールまわりにも余裕を持たせているのも、最近のアウディの特徴です。

 ラインナップは「A2 e-tron 125kW」「A2 e-tron 140kW」「A2 e-tron 170kW」「A2 e-tron 240kW」の4グレード。グレード名の数字は搭載するモーターの最高出力を示しています。駆動方式はいずれも後輪駆動です。

21年ぶりに復活した後輪駆動の新型「コンパクトカー」とは
21年ぶりに復活した後輪駆動の新型「コンパクトカー」とは

 バッテリーは、A2 e-tron 125kW(170馬力)が52kWh、同140kW(190馬力)が61kWh、同170kW(231馬力)と同240kW(326馬力)は84kWhです。

 このうち、52kWhと61kWhはLFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーで、エネルギー密度がやや低いものの、安全性や耐久性に優れ、低コストで、日常的に100%まで充電しやすいのがメリットです。

 一方、84kWhは現在主流のNMC(ニッケル・マンガン・コバルト)バッテリーです。

 航続距離(WLTP)は、A2 e-tron 125kWが最大423km、同140kWが最大515km、同170kWが最大646km、同240kWが最大630kmです。

 なかでも140kWは、オプションの効率化パッケージ装着時に12.8kWh/100kmという電力消費量を達成。アウディ史上もっとも効率に優れた量産モデルだといいます。

 さらに、Cd値は0.24と、アウディのコンパクトモデルでは過去最高。初代A2が大切にしていた効率を追求する考え方は、電気自動車になってもしっかり受け継がれています。

※ ※ ※

 ドイツでの価格は3万8200ユーロ(約691万円 ※2026年9月上旬時点での為替レート換算、以下同)から5万1200ユーロ(約927万円)。2026年9月10日に受注を開始し、同年12月からデリバリーされる予定です。

 初代A2の生産終了から21年の時を経て、アウディの先進技術をコンパクトなボディに詰め込むという考え方を、電気自動車の時代に実現したA2 e-tron。初代オーナーだった筆者としては、日本への導入に期待したい一台です。

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Writer: 生方 聡

1964年生まれ。1992年、システムエンジニアから自動車誌「カーグラフィック」の記者に転身。現在はフリーのライターとして試乗記やレースレポートなどを執筆する一方、エディターとしてウェブサイトの運営などに携わる。愛車はVW ID.4とゴルフGTI。

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