“ガソリン”の新型「“4ドア”スポーツセダン」初公開! 全長4.7m級サイズ&「切れ長顔」に刷新! 超パワフルな「直6ターボ」×4WD搭載! 8代目に進化したBMW「3シリーズ」独国で登場
BMWは2026年9月30日、スポーツセダン新型「3シリーズ」を発表しました。初のBEV「i3」も設定される新型3シリーズ。8代目はどのように進化したのでしょうか。
見た目は共通でも中身は別! 443馬力の直6エンジンも健在
BMWは2026年9月30日、同社を代表するスポーツセダン、新型「3シリーズ(3 Series)」をドイツで発表しました。
1975年に初代が登場した3シリーズは、50年以上にわたりBMWの主力モデルとして世界中で支持を集めてきました。これまでの累計生産台数は約1800万台に達し、そのうち約1500万台がドイツで生産されてきました。
8代目となる新型では、BMWの次世代車両コンセプト「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」の考え方を採り入れています。第1弾のSUV「iX3」に続き、3シリーズにもそのデザインや最新技術が導入されました。
新型3シリーズでまず目を引くのが、ノイエ・クラッセのデザインを採り入れたフロントマスクです。
BMW伝統のキドニーグリルは、従来のように大きさを強調するのではなく、横長のツインヘッドライトとひと続きに見えるデザインへと一新。すっきりとした表情のなかにも、ひと目でBMWとわかる個性を持たせています。
また、長いホイールベースと短い前後オーバーハングという、3シリーズらしいスポーティなプロポーションも健在です。ICE(内燃エンジン)モデルとBEV(電気自動車)の「BMW i3」は、パワートレインに応じた細部の違いはあるものの、基本的なデザインを共有しています。
ただし、一見すると同じボディに異なるパワートレインを搭載したように見える両車ですが、基本設計は異なります。BEVのi3がノイエ・クラッセの新しいプラットフォームを採用する一方、ICEモデルは従来型をベースに大幅に進化させたプラットフォームを採用しています。
その違いはボディサイズにも表れており、欧州仕様では、ICEモデルが全長4765mm×全幅1850mm×全高1455mm、ホイールベース2860mmなのに対し、i3は5mm短く、15mm幅広く、25mm高くなり、ホイールベースは37mm長いのです。
一方、ICEモデルを従来型の欧州仕様と比べると、全長は52mm、全幅は23mm、全高は15mm拡大し、ホイールベースも9mm延長。全体的にひと回り大きくなりました。
インテリアには新世代の「BMWパノラミックiDrive」を採用。「BMWパノラミック・ビジョン」や17.9インチのコントロール・ディスプレイなどを備え、ドライバー中心のコックピットをデジタル時代にあわせて進化させています。

もちろん進化したのはデザインやデジタル技術だけではありません。ICEモデルもパワートレインをアップデートしています。
トップグレードの「BMW M350 xDrive」では、3リッター直列6気筒ガソリンターボエンジンに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせ、システム最高出力443馬力、最大トルク580Nmを発生。8速ATと4WDシステムのBMW xDriveとともに、0-100km/h加速を4.1秒でこなします。
さらに注目したいのが、M350 xDriveに搭載される「ドリフト・モーメント」と呼ばれる新機能です。エンジンの駆動力を後輪のみに伝えることで、4WDでありながら純粋なFR(後輪駆動)のようなドリフト走行を可能にするもので、3シリーズのM Performanceモデルとしては初採用となります。
このほか、2リッター直列4気筒ガソリンエンジンを搭載する「BMW 320」は211馬力、「BMW 318」は156馬力を発揮。今後はPHEV(プラグインハイブリッド)も追加される予定です。
3シリーズとして初めて設定されるBEVのBMW i3は、今回のICEモデルに先駆けて2026年3月に発表されています。ちなみに、i3と聞いて、かつてBMWが販売していたコンパクトEVを思い浮かべる人もいるでしょう。従来のBMW i3は2013年に登場したBMW iブランドの独立したモデル。名前こそ同じですが、新しいi3は生い立ちが異なります。
電動パワートレインには、iX3で初採用された第6世代BMW eDrive(Gen6)を採用。800Vシステムや新しい円筒形バッテリーセルなど、基本となる電動化技術をiX3と共有しています。
「BMW i3 50 xDrive」は前後2基のモーターで4輪を駆動し、システム最高出力469馬力、システム最大トルク645Nmを発生。108.7kWhのバッテリーを搭載し、WLTPモードで最大912kmの航続距離を実現します。さらに最大400kWのDC急速充電に対応し、条件次第では10分間の充電で走行距離を最大423km伸ばすことが可能です。
「BMW i3 40 xDrive」も用意され、こちらはシステム最高出力374馬力、システム最大トルク520Nm、バッテリー容量82.8kWhで、WLTPモードの航続距離は最大710kmです。
そしてBMWが新型3シリーズでもうひとつ強くアピールしているのが、「Made in Germany」です。BEVのBMW i3はBMWの本拠地であるミュンヘン工場で生産され、エンジン車とPHEVはディンゴルフィン工場で生産されます。
ノイエ・クラッセの考え方を取り入れ、大幅な進化を遂げた8代目3シリーズ。伝統の直列6気筒から最新のBEVまで幅広い選択肢をそろえた主力モデルだけに、今後の評価に注目したいところです。
Writer: 生方 聡
1964年生まれ。1992年、システムエンジニアから自動車誌「カーグラフィック」の記者に転身。現在はフリーのライターとして試乗記やレースレポートなどを執筆する一方、エディターとしてウェブサイトの運営などに携わる。愛車はVW ID.4とゴルフGTI。





































































