自転車で交通違反を繰り返したら「強制講習」に!? 従わないと“罰則”の可能性も! 青切符導入後、初となる講習会が富山で実施
2026年8月26日、自転車で一定の違反を繰り返して検挙された人などに受講が義務づけられる「自転車運転者講習」が富山県で開催されました。今年4月から導入された自転車の青切符制度によって検挙された人を対象にした講習は、富山県では初めてということです。
“危険行為を3年以内に2回以上”で講習対象に!
2026年8月26日、自転車で一定の違反行為を繰り返して検挙された人などに受講が義務づけられる「自転車運転者講習」が富山県で開催されました。
この自転車運転者講習は、自転車の運転に関して一定の違反行為(危険行為)を3年以内に2回以上反復しておこなった人に対し、都道府県公安委員会が受講を命じるものです。
講習の対象となるのは、自転車を運転して「信号無視」や「一時不停止」などの危険行為(16種別)をおこない、交通違反をして取り締まりを受けた、または交通事故を起こして書類送検された人です。これらを3年以内に合わせて2回以上繰り返した場合、講習を受けなければなりません。
たとえば、次のようなケースは講習の対象となります。
・「信号無視」の交通取り締まりを受け、その後3年以内に「一時不停止」の交通取り締まりを受けた場合
・「信号無視」の交通取り締まりを受け、その後3年以内に「信号無視」が原因となる交通事故で警察官から取り扱いを受けた場合
つまり、交通違反として取り締まりを受けるだけでなく、危険な運転によって交通事故を起こした場合にも講習の対象となる可能性があるため、十分な注意が必要です。
2026年4月からは、自転車の交通違反にもクルマやバイクと同様に青切符制度が導入されていますが、この青切符制度による取り締まりで複数回検挙された人を対象とする自転車運転者講習は、富山県では初めておこなわれたということです。
このたび講習を受けたのは20代の男子大学生で、2026年4月からの約4か月間に、「携帯電話使用等(いわゆる『ながらスマホ』)」と「一時不停止」の計2回の違反で青切符を交付され、講習の対象となりました。
講習では、富山県警の交通事故分析官が男子大学生に対して青切符制度の説明をした後、交通違反をした理由や交通違反の認識があったかなどを確認しました。
さらに男子大学生は、実際の自転車事故の映像を見るなどして、事故の危険性について学びました。
なお、講習ではこのほか、小テストで交通ルールの理解度をチェックしたり、多くの人がやってしまいがちな交通違反の事例を確認したりしながら、受講者に安全運転の重要性を再認識させるということです。

現在警察は、自転車の交通違反に対しては現場での「指導警告」を原則とし、その違反が交通事故の原因となるような、歩行者や他の車両にとって危険性・迷惑性が高い悪質・危険な違反だった場合に検挙する方針を明らかにしています。
具体的には「遮断踏切立入り」や「携帯電話使用等」など、交通違反の中でも重大な事故につながるおそれが高い違反をした場合や、警察官の指導警告に従わず、あえて違反行為を続けた場合などが青切符の対象となります。
これをふまえると、基本的な交通ルールを守って危険な運転をしなければ取り締まりの対象となる可能性は低いとみられますが、近年はスマートフォンをつい操作してしまうという人も少なくないため、運転中は鞄にしまっておくといった意識を持つことが大切です。
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上記の自転車運転者講習の対象となり、公安委員会から受講を命じられた場合は3か月以内に講習を受けなければならず、この命令に従わなかった場合には、5万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
2026年2月には、大阪府警から計50回以上にわたって受講を促されたにもかかわらず、自転車運転者講習を受けなかったとして、大阪市城東区に住む40歳の会社員の男が道路交通法違反(自転車運転者講習受講命令違反)の疑いで書類送検される事案も発生しています。
もちろん、講習の対象とならないよう交通ルールを遵守することは大前提として、仮に講習の対象となった場合でも、受講命令にきちんと従い、すみやかに対応することが重要です。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。
















