トヨタ「“高級”5ナンバーミニバン」が凄い! 全長4.7m未満の“ちょうどいいボディ”に「3列シートの豪華内装」採用! 存在感ある“ド迫力グリル”×専用デザインが目を惹く「エスクァイア」に再注目!
2026年8月現在、トヨタ「アルファード」や日産「エルグランド」など大型ミニバンの存在感が高まっています。一方で、日常で扱いやすいサイズと上質さを両立したモデルは限られます。かつてトヨタには、そんな需要に応えた「“少しちいさな”高級ミニバン」がありました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
“少しちいさな”高級ミニバンの魅力とは?
2026年8月現在、ミニバンはますます大型化しています。トヨタでは「アルファード」、日産では「エルグランド」といった上級モデルが存在感を放っていますが、いずれも広い室内や堂々としたスタイルを持つ一方、全長は5mに迫り、日常の街中で気軽に扱えるサイズとは言いにくい存在です。
その一方で、ミニバンには家族を乗せて買い物や送迎に使うという役割もあります。大きなボディによる迫力より、取り回しの良さと十分な室内空間を重視するなら、トヨタの「ノア」や「ヴォクシー」、日産の「セレナ」、ホンダの「ステップワゴン」など、ミドルサイズが現実的な選択肢になることが多いでしょう。
では、「ミドルサイズの使いやすさ」と「高級ミニバンらしい上質さ」を両立したモデルはどうでしょうか。
現在のラインナップでは、この条件にぴったり当てはまるモデルはほとんど見当たりません。しかし、かつてトヨタには、まさにそのポジションを狙った1台がありました。

それが「エスクァイア」です。エスクァイアが登場したのは2014年10月、ベースとなったのは当時の3代目にあたるノア/ヴォクシーで、基本的なボディやパワートレインを共有しながら、専用の内外装を与えることで上級モデルとして仕立てられていたのが特徴です。
当時のノアは、ファミリー層を意識した落ち着いたキャラクターを、ヴォクシーは、シャープでスポーティなスタイルをそれぞれ特徴としていました。これらの要素は現行モデルにも継承されています。
そこへエスクァイアを加えることで、同じミドルサイズミニバンをベースにしながら、より高級感を求めるユーザーにも選択肢を広げていたのです。
ボディサイズは全長4695mm×全幅1695mm×全高1825-1865mm、ホイールベースは2850mm。ボディ区分が5ナンバーとなっており、アルファードやエルグランドのような大型ミニバンと比べればコンパクトです。狭い道路や駐車場でも扱いやすく、日常の移動に適したサイズにまとめられていました。
外観では、大型のメッキフロントグリルが最大の特徴です。バンパー下部まで伸びる縦フィン形状のグリルによって、実際の車体サイズ以上に存在感のあるフロントマスクを演出。
フォグランプベゼルやウインドウモールにもメッキを施し、ノアやヴォクシーとは異なる華やかな雰囲気を与えています。
インテリアも高級志向が明確です。インパネやドアトリムには合成皮革を採用し、ステッチや黒木目、金属調加飾を組み合わせています。
メーターやエアコンパネルにも専用デザインを用意し、細かな部分まで質感を高めていました。
また、上級グレードでは合成皮革シートを採用し、落ち着いた「バーガンディ」の内装色も設定されています。
パワートレインは2リッターガソリンと1.8リッターガソリンハイブリッドを用意し、駆動方式はFFのほか、2リッターモデルには4WDも設定。
7人乗りまたは8人乗りが設定され、多人数乗車を前提としながら、普段使いから遠出まで対応できる構成となっていました。
なお、2014年10月発売当時の価格(消費税込)で259万2000円から320万4000円で、ノアやヴォクシーより40万円ほど高い価格帯でしたが、その差額によって専用の内外装や上級装備を与え、「小さな高級ミニバン」という独自のポジションを築きました。
しかし、2022年、ノア/ヴォクシーのフルモデルチェンジを機にエスクァイアは販売を終了したことで、アルファードやエルグランドのような大型・高級ミニバンと、ノアやヴォクシーなどの実用性を重視したミドルサイズミニバンという棲み分けがより明確になっています。
そんな今だからこそ、エスクァイアが目指した「大きすぎない高級ミニバン」という考え方は興味深い存在です。
取り回しやすいサイズと上質さを兼ね備えたモデルは、現在でも一定の需要が期待できそうです。
もしエスクァイアのような新型モデルが復活すれば、ミニバン市場に新たな選択肢を生み出すかもしれません。
Writer: ナナハチP
2歳でトミカに出会って以来のクルマ好き。現在はライター兼コンテンツクリエイターとして、自動車・グルメ・旅行などを中心に情報発信を行っている。特に愛車や憧れの一台について語り始めると、つい熱が入ってしまうタイプ。

































