全車HEV&エアロ化のトヨタ「ノア」と、200万円台から選べる日産「セレナ」! 魅力あふれる最新ミドルミニバン2台の“異なる個性”とは
2026年5月に一部改良を受けたトヨタ「ノア」と、2026年2月にマイナーチェンジされた日産「セレナ」。一方はハイブリッド専用へと移行し、もう一方はe-POWERやガソリン車を設定します。同じミドルクラスミニバンとして高い存在感を持つ両モデルは、どう違うのでしょうか。
改良で進化した2大ミニバン、それぞれの個性は?
日本のミドルクラスミニバン市場で高い存在感を持つトヨタ「ノア」と日産「セレナ」。両車はどのような違いを持つのでしょうか。
まずモデルの背景です。ノアは2001年に初代が登場したミドルクラスミニバンで、兄弟車「ヴォクシー」とともにファミリー層から高い支持を得てきました。現行モデルは2022年1月にフルモデルチェンジした4代目(90系)で、2026年4月10日に一部改良が発表され、5月6日に発売されました。
今回の一部改良では、パワートレインをハイブリッド車に統一(ウェルキャブを除く)するとともに、これまで標準仕様とエアロ仕様の2タイプがあったエクステリアをエアロ仕様の1タイプに集約し、新たにエントリーグレード「S-X」を追加。フロントデザインの変更やメーターの大型化なども実施しています。
いっぽうセレナは1991年に初代が登場し、現行モデルは2022年に登場した6代目です。2025年12月18日にマイナーチェンジが発表され、2026年2月中旬に発売されました。最上級グレード「ルキシオン」とスポーティな「ハイウェイスターV」のフロントグリルを刷新するとともに、カスタムシリーズの「AUTECH LINE」を新設しています。

●外観/内装デザイン
ノアのエクステリアは、今回の一部改良でフロントデザインを変更。これまで標準仕様とエアロ仕様の2タイプがあった外観をエアロ仕様の1タイプに集約しています。
インテリアでは、S-Zに12.3インチTFTカラー マルチインフォメーションディスプレイ、S-GとS-Xに7.0インチTFTカラー マルチインフォメーションディスプレイを採用しています。
セレナのエクステリアは、マイナーチェンジでルキシオンとハイウェイスターVのフロントグリルを従来の横基調から縦基調へと刷新。アルミホイールのデザインも変更されています。ボディカラーには、新色として「ムーンボウブルー」「アクアミント」「ディープオーシャンブルー」を設定しています。
インテリアでは、グレードにより12.3インチのGoogle搭載NissanConnect対応ナビゲーションシステムを設定し、インテリジェントアラウンドビューモニターには3Dビューを採用。15.6インチ後席専用モニターもオプションで用意されています。
ノアはフロントデザイン変更とエアロ仕様への集約、セレナは縦基調グリルやGoogle搭載NissanConnect対応ナビゲーションシステムの設定などが特徴です。
●ボディサイズ
ノアは全長4695mm×全幅1730mm×全高1895mm(E-Fourは1925mm)、ホイールベース2850mmです。全幅1730mmにより3ナンバーサイズとなります。
セレナはグレードにより複数のボディサイズを設定しています。標準系の2WD車は全長4690mm×全幅1695mm×全高1870mm、ハイウェイスターVなどは全長4765mm×全幅1715mmとなり、全高は1870mm〜1895mmでグレードや駆動方式により異なります。ホイールベースは2870mmです。
ノアが全車3ナンバーサイズ、セレナが5ナンバー系と3ナンバー系を設定している点が異なります。両車とも3列シートを備え、多人数乗車に対応しています。
●主要装備・安全装備
ノアは予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を搭載。歩行者や自転車運転者を検知するプリクラッシュセーフティをはじめとする安全機能を備えています。
エントリーの「S-X」グレードにも安全装備やハイブリッドシステムが標準装備され、7.0インチTFTカラー マルチインフォメーションディスプレイ、フロントオートエアコン、助手席側のワンタッチスイッチ付パワースライドドアなども備えています。
セレナは運転支援システム「プロパイロット」を全車に標準装備。前方衝突予測警報なども備えるほか、最上級のルキシオンには高速道路でのハンズオフ走行が可能な「プロパイロット2.0」を搭載しています。メモリー機能付きの「プロパイロット パーキング」なども設定されています。
ミニバンならではの利便性では、ノアがワンタッチスイッチ付のパワースライドドアを、セレナが足の動きでスライドドアを開閉できるハンズフリー機能や、リアゲート上部だけが開く「デュアルバックドア」などを採用しています。
●パワートレイン
ノアのパワートレインは、1.8リッター直列4気筒エンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムです。エンジン最高出力は98PS・最大トルク14.5kgm、フロントモーターは最高出力95PS・最大トルク18.9kgmを発揮します。E-Fourでは、リヤモーターが最高出力41PS・最大トルク8.6kgmを発揮する電気式四輪駆動となります。
セレナはシリーズハイブリッド「e-POWER」を中心に展開。発電専用の1.4リッター直列3気筒エンジン(98PS)で発電し、フロントモーターは最高出力120kW(163PS)・最大トルク315N・mを発揮します。
エンジンは発電に専念し、タイヤの駆動をモーターが担う方式です。4輪制御技術「e-4ORCE」を組み合わせたモデルでは、リヤに最高出力60kW・最大トルク195N・mのモーターを追加し、前後モーターを制御します。このほか、2リッターガソリンエンジン搭載車も設定されています。
ノアがガソリン車を廃してトヨタ式のハイブリッドに統一する一方、セレナはe-POWERとガソリンという複数の選択肢を残す構成です。

●グレード・価格
ノアは「S-X」「S-G」「S-Z」の3グレード構成。エントリーの「S-X」はハイブリッドシステムと安全装備を備えつつ価格を抑えた仕様で、上位グレードほど装備が充実します。価格(すべて消費税込)はS-X(2WD)の326万1500円から、S-Z(E-Four)の430万9800円です。
セレナはガソリン車の「X」「ハイウェイスターV」、e-POWER車、e-POWERの4WDにあたるe-4ORCE車、最上級の「ルキシオン」、カスタムの「AUTECH」など多彩なグレードを展開。価格はエントリーのガソリン車X(2WD)が278万5200円、最上級のe-POWER LUXIONが499万8400円です。
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ハイブリッド専用へと移行し、エアロ仕様に集約したトヨタ「ノア」と、e-POWERやガソリン車を設定する日産「セレナ」。
ハイブリッドシステムとシリーズハイブリッドという駆動方式の違い、そしてノアは全車3ナンバー、セレナは5ナンバー系と3ナンバー系を設定する点など、それぞれに異なる個性を持つ2台といえるでしょう。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。



































