舵がしっかりと利く!横浜ゴム新スタッドレスタイヤ「アイスガード8 SUV」雪国で乗って分かった“SUV専用”の実力と選び分けのコツとは
横浜ゴムが2026年9月1日に発売したスタッドレスタイヤ「アイスガード8 SUV」は、最新のテクノロジーを駆使しSUV専用に設計されました。昨シーズンデビューした乗用車用スタッドレスタイヤ「アイスガード8」や、従来品の「アイスガードSUV G075」とどう違うのか、試乗してみました。
最新のSUV専用スタッドレスタイヤは「氷上」「雪上」「耐摩耗性」性能を重視
横浜ゴムは2026年9月1日に、新しいスタッドレスタイヤ「iceGUARD 8 SUV(アイスガード エイト エスユーヴィ)」(以下、アイスガード8 SUV)を発売しました。
「アイスガード8 SUV」は、ひとことでいえば「最新のテクノロジーで作ったSUV用のスタッドレスタイヤ」です。
ネーミングからも想像できるように、昨シーズンデビューした乗用車用スタッドレスタイヤ「iceGUARD 8(アイスガード エイト)」(以下、アイスガード8)のテクノロジーを惜しみなく投入しており、さらに特性をSUV用に最適化したスタッドレスタイヤだと言えます。

近年、日本でも新車販売におけるSUV比率が上昇しており、したがってSUVユーザーも増えているという状況です。
そんなSUVユーザーに向けたスタッドレスタイヤについて、横浜ゴムによると、開発にあたって特に重視した性能は「氷上」「雪上」そして「耐摩耗性」の3点とのこと。
「SUVユーザーはウインタースポーツを楽しむなど雪道を走る機会が多く、走行距離が多くなりがちなので摩耗を心配する」と教えてくれました。
実は「アイスガード8 SUV」の一部サイズは、乗用車用スタッドレスである「アイスガード8」とかぶっています。つまり、「トヨタRAV4」などのいくつかの車種のユーザー(合計8サイズ程度)はヨコハマのスタッドレスを選ぶにあたって「アイスガード8 SUVとアイスガード8 のどちらを選ぶべきか」という状況も発生するのです。
そこで、まずはその選び分けのポイントを整理しておきましょう。
結論からいえば、氷上性能(アイス性能)が勝るのは乗用車用の「アイスガード8」です。とにかく滑る氷の上における最大のグリップを追求しています。
一方で「アイスガード8 SUV」は、氷上性能こそ「アイスガード8 」に届かないものの、雪上性能と耐摩耗性能を高めているのがポイントです。実は氷上性能と雪上性能には適するトレッドパターンの違いなど相反する部分があり、“両方を極める”のは難しい現実があります。
そこで「氷上性能を少し控えめにした分、雪上でグリップするようにした。耐摩耗性も高めた」というのが「アイスガード8 SUV」の狙いと考えれば理解しやすいでしょう。
「アイスガード8 SUV」と従来品の違いは?
ヨコハマタイヤには、以前からそういった特性のSUV用スタッドレスタイヤ「アイスガードSUV G075」がありました。「アイスガード8 SUV」は、その進化版に相当し、10年ぶりにモデルチェンジして性能を大幅に高めたというわけです。
同社によれば、進化のポイントは「最新の乗用車スタッドレス技術採用」「氷上性能を向上しつつ雪上、摩耗性能に配慮」そして「専用構造採用、最新のSUVに対応」の3つだといいます。

そんな「アイスガード8 SUV」を見て、筆者(工藤貴宏)が興味深いと感じたのは、タイヤ装着方法の指定です。
乗用車用の「アイスガード8」はインサイド/アウトサイドの指定(左右輪で回転方向が異なる)ですが、「アイスガード8 SUV」はインサイド/アウトサイドではなく回転方向の指定なのです。
「アイスガード8 」とは異なり、回転方向を指定するトレッドパターンとした狙いは、雪を引っかいたり、排雪性能を高めたりするためだそうです
また、トレッドパターンの溝が多く、溝エッジ量は従来品に対して19%増加しており、これはアイスガード史上最大とのこと。雪上性能を高めつつ、その影響で接地面積がアイスガード8よりも減っていることが、氷上性能を控えめにしている理由のひとつです。
一方で、従来品の「アイスガードSUV G075」に比べると「アイスガード8 SUV」は接地面積が3%向上、ブロック剛性は16%増加しており、それが性能向上につながっています。ちなみにコンパウンドは「アイスガード8 」に使われているものをベースに、SUV向けに新設計した「冬ピタ吸水ゴムSUV」です。

























































