“14年ぶり”全面刷新の日産「新型スカイライン」27年に登場か? R34風デザイン×V6ターボ搭載で580万円から!? FR駆動で走りが楽しい「新型スポーツセダン」の姿とは!
日産のスポーツセダン「スカイライン」の次期型が登場する予定です。一体どのようなモデルへと進化するのでしょうか。
「新型スカイライン」27年に登場か?
日産は2026年4月、今後の方針を示す長期ビジョンを発表。この中で、次期「スカイライン」の存在が明かされました。
今後の日産は、世界中で大量生産するコアモデルなどに加え、ブランドの象徴となるハートビートモデルも用意。「フェアレディZ」などと共に、次期スカイラインもそこに位置づけられます。
2026年8月上旬、次期スカイラインについて日産の販売店に尋ねたところ、以下のような返答が得られました。
「次期スカイラインに関する情報は、現時点ではメーカーから知らされていません。それでも問い合わせは多い状態です。
売れ行きこそ以前に比べ大幅に下がりましたが、新型が出たら必ず買うと頼まれているお客様もおられます」
スカイラインは1957年に初代が登場した伝統ある車種で、1972年発売の4代目は絶好調を記録。1973年には、1か月平均で約1万3000台が登録されたほどです。

2026年上半期(1月~6月)における日産車の1か月平均販売台数を見ると、最も多い軽自動車の「ルークス」が約8900台、2位の「ノート+ノートオーラ」が約6000台。これらと比較しても、50年以上も前にスカイラインが月1万3000台も売れたのは驚異的と言えます。
一方、2026年上半期における現行スカイラインの登録台数は、1か月平均で約110台。最も売れた1972年の0.8%にとどまり、激減こそしたものの、認知度の高さは今なお健在です。
そこでスカイラインは、日産ならではのカッコ良さと運転の楽しさを体現するハートビートモデルとして、フルモデルチェンジを迎えることになりました。
次期型について、日産はフロントマスクとボディ側面のイメージ画像を公表済み。ボディタイプは現行同様の4ドアセダンで、サイズ感も大きくは変わらない見込みです。
現行モデルのボディサイズ(全長4810mm×全幅1820mm×全高1440mm)に近い大きさを維持し、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)も現行の2850mmを踏襲すると予想されます。
その代わり、外観のデザインは明らかに刷新。ボディに丸みを持たせてボリューム感を強調した現行型に対し、次期型は直線的でシャープな造形へと変化します。
公開されたイメージ画像を見ると、フロントマスクは1998年登場の10代目「R34型」を思わせる形状。側面も直線的なラインでまとめられ、テールランプには伝統の丸型4灯式が採用されています。
いずれもスカイラインのDNAを色濃く反映したデザイン要素。次期型の内外装は、主に中高年層のクルマ好きが抱く「スポーティなスカイライン」のイメージを忠実に再現する仕上がりです。
パワーユニットやプラットフォームは現行型を踏襲する見込みで、新しいハイブリッドシステムの搭載などは行われない見通しです。
その理由は複数ありますが、最大の要因は生産台数。前述の通りボディタイプはセダンであり、このカテゴリーは世界的に縮小傾向にあります。セダンに多大なコストを費やして大規模な刷新を行えば、収支の悪化を招きかねません。
さらに、スカイラインは伝統的に後輪駆動を採用。現在の日産が用意する後輪駆動車は、商用車や悪路向けSUVを除くと、スカイラインとフェアレディZ程度に限られます。
フェアレディZのプラットフォームも従来型と共通であるため、スカイラインも同様の手法でモデルチェンジを図ると見られます。
エンジンは現行と同じ3リッターV型6気筒ツインターボを踏襲し、チューニングは現行の「400R」やフェアレディZをベースに洗練させたものになると予想。なお、現行モデルの最高出力は405馬力(6400回転)、最大トルクは48.4kg-m(1600~5200回転/フェアレディZは1600~5600回転)を誇ります。
大きく変わるのは装備面で、進化を遂げた運転支援機能「プロパイロット2.0」を採用。高速道路上で条件が整えば、ハンズオフ運転が可能になります。
もともと現行スカイラインは2019年にプロパイロット2.0を採用したものの、その後に一度廃止されており、今回は待望の復活。併せて走行安定性と乗り心地のバランスにも磨きがかかります。
価格帯は現行モデルに比べてやや値上げされ、ベーシックグレードが設定されないこともあり、予想価格帯は580万円から700万円程度となりそうです。
ちなみに、日産「エルグランド X・e-4ORCE」は第3世代e-POWER、4WDシステム、3列シートの広々とした室内と多彩なシートアレンジを備えて689万7000円。これと比べると次期スカイラインは高価に思えますが、セダンユーザーはそこまで価格の割安度を重視しません。
それゆえセダン市場はミニバンほど価格競争が激化せず、生産規模の小ささや量産効果の薄さも相まって高価格帯にとどまる傾向にあります。
次期スカイラインの発売は、2027年頭と予想されます。現行型の発表が2013年(納車開始は2014年)であったことを考えると、実に14年ぶりのフルモデルチェンジ。
内外装のスタイリングや上質感、そして走りの楽しさが磨き上げられ、現代において貴重な正統派スポーツセダンとして大きな注目を集めるに違いありません。
Writer: 渡辺陽一郎
1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を得意とする。




































